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まだら・つるつる樹皮図鑑

樹木の樹皮はまさに千差万別ですが,
中には,樹皮が不規則にはがれて,斑紋ができるものがあります。
これは,後生師部が部分的にできたことによるもので,それがはげたりのこったりして
樹皮に凸凹ができるというものです。

ここでは、そうした「またら」「つるつる」の樹皮を集めて紹介します。
 ●吉備高原で見られる樹木
リョウブ科 リョウブ  ミズキ科 ヤマボウシ
吉備高原の乾いた環境によく適応し、林縁部などに多く見かける。吉備高原で最も普通に見ることができる「つるつる樹皮」だ。樹皮はやや縦長に剥け、美しい光沢を帯びていることが多い。 吉備高原の落葉樹林内に点在する。花期には白い萼片(がくへん)が目立つ。
クスノキ科 カゴノキ  ツバキ科 ナツツバキ 
本来は、暖地のタブ林、シイ・カシ林に多い(※1)吉備高原でも小さな木は多く見かけるが,写真ような成木はなかなか見ない。樹皮はまるっこい状態で剥げ、いわゆる「鹿子模様」をつくることが名の由来だ。 吉備高原では林内で希に見かける。樹形や花が美しく庭木として人気があり、植栽されたものの方が見る機会が多い。樹皮はよく剥け、すべらか。
ニレ科 アキニレ ニレ科 ケヤキ 
岡山県では南部に多いアキニレだが、吉備高原でも有漢町周辺には多いようだ。分厚い樹皮がぼろぼろと剥げる。 岡山県内でも自生するらしいが、もっぱら公園や街路樹、庭木として見かけることが多い。樹皮が不規則に剥がれ落ち、つるつるとはいかないが、まだら模様になる。
ブナ科アラカシ ブナ科イチイガシ
 ●身近に植栽される樹木
ミソハギ科 サルスベリ  スズカケノキ科 スズカケノキ 
中国南部原産で江戸時代に渡来したサルスベリは、花の少ない盛夏に長期間にわたり花をつけるため、庭木として好まれる。すべらかで美しい樹皮も人気のある理由だろう。猿がすべるほどすべらかな樹皮が名の由来だ。 スズカケノキ属では、スズカケノキ、モミジバスズカケノキ、アメリカスズカケノキの3種が移入されており、総称してプラタナスと呼ばれる。一般にはモミジバスズカケノキが最もよく植えられているらしいが、吉備高原都市内にはアメリカスズカケノキが街路樹として利用されている。
バラ科 カリン  ツバキ科 ヒメシャラ
中国原産で、平安時代には渡来していたと言われるカリン。吉備高原でも公園樹として植えられたり、畑の一角にあったりする。同属のヨーロッパ種マルメロの樹皮は剥がれない。 岡山県には自生しない樹種だが、植栽されることが多い。ナツツバキと同属。ナツツバキよりも細かく剥げる。
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。


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