ニレ科ケヤキ属ケヤキ,学名:Zelkova serrata,by.かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム  ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【ニレ科 ケヤキ属】  Zelkova serrata Makino 
  ケヤキ  
【 欅 】
  別名 /ツキ(槻),ツキノキ,ツキケヤキ
  英名 /Japanese Zelkova, Keaki
●落葉高木(らくようこうぼく)
●高さ:20〜25m
●花期:4〜5月
●果期:10月
●分布:本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社),P284
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社),P315
2008.6.28 岡山県吉備中央町
H15.6.8 岡山県自然保護センター
葉は互生(ごせい)。葉身は狭卵形から卵形,長さ3〜7cm。基部は浅い心形または,円形,先端は細く尖る。縁には先の尖った鋸歯(きょし)が並ぶ。表面には硬い短毛があり,先端から基部に向かって撫でるとざらつく。裏面にも短毛があるが,表面ほどは硬くない。側脈(そくみゃく)は葉縁(ようえん)に達する。
2008.6.28 岡山県吉備中央町 〜ケヤキ,新枝のグラデーション〜
新枝はジグザグに成長する。枝は赤味を帯び,先端部ほど腺毛
(せんもう)が密生している。新葉は赤く次第に濃い緑色に変化していくため,上の写真のように見事なグラデーションを織りなすこともある。
H17.4.24 岡山県「宇甘渓」
 気にしなければ,まったく気付かないような小さな目立たない花。
 残念ながら,雄花しか見つけられなかった。
 葉の展開と同時に開花する。上の方にちょっと見える茶色の枝は前年枝。それより下の赤緑色の枝が本年枝
(ほんねんし)で,本年枝のみに花がつく。花被は4〜6裂し,4〜6本の雄しべがある。
H15.12.8 岡山県加茂川町豊岡上
果実は葉の付け根につき,ゆがんだ球形,暗褐色に熟す。
落葉の時期になっても,果実のついた枝は葉を落とさない。そして,果実が熟すと,枝ごと落ち,枯れ葉をつばさ代わりにして,風散布する。
H16.1.12 岡山県吉備中央町 H15.6.8 岡山県自然保護センター
冬芽。赤褐色で複数の芽鱗に包まれる。枝から離れてつく。 ケヤキハフクロフシという虫こぶ(虫えい)。
ケヤキヒトスジワタムシにより葉の表側に形成される。非常に頻繁に見られる。
H15.6.14 岡山県御津町 2012.1.5 岡山県高梁市巨瀬町
若い樹皮は,サクラ属を思わせるような横長の皮目が目立つ。 何度も伐採と萌芽更新を繰り返したと思われる,言わばケヤキの山親父(やまおやじ)
2010.2.7 岡山県加賀郡吉備中央町
老木になると樹皮(じゅひ)がぽろぽろと鱗片状にはがれ落ち,独特の模様をつくる。大木で葉が確認できないときは,樹皮が決め手でケヤキであると分かることも多い。
2006.12.30 岡山県吉備中央町 2010.3.19 岡山県真庭市
樹形は「ほうきを逆さにしたような形」と形容される。まっすぐに伸びた主幹から,鋭角に枝を伸ばし,樹冠は整った扇形となる。シルエットだけで「たぶんケヤキ」と見当が付く。
見どころ
【特集】ケヤキ・エノキ・ムクノキの見分け方
材は強靱で,狂いが少なく,木目が美しいので,家具材や楽器材,船舶材,彫刻材,漆器木地などに用いられる。また,大径木が得られるので桃山時代から江戸時代には寺社の建築材としも用いられた。

すらりと伸びた幹から扇形に広がる樹形が好まれ,庭木や街路樹として植栽される。
名の由来
「尊い」「秀でた」という意味の「けやけき」が由来とされる(2)
岡山県情報
岡山県内では,全域に広く分布する。主に谷沿いの肥沃な場所に生育する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system