 |
 |
H15.8.13 岡山県吉備高原 |
H15.8.13 岡山県吉備高原 |
葉は互生(ごせい)。縁には鈍鋸歯(どんきょし)がある。質は堅く,表面にはやや光沢がある。
両面とも,葉脈(ようみゃく)にそって短毛がある。
葉の基部は左右不相称。枝先に近い方が広くなる。
頂芽(ちょうが)が発達せず,仮軸分枝(かじくぶんし)をくり返して成長するため,枝がジグザグに見える。 |
うら面に葉脈(ようみゃく)が盛り上がる。葉腋(ようえき)には毛が密生する。
|
 |
 |
H15.7.20 岡山県自然保護センター |
H16.12.25 岡山県「半田山植物園」 |
葉は,後から出たものほど大きくなる。(この写真からよく分かる。) |
20pほどの幼木の葉。成木に比べて大きく,鋸歯が大ぶり。 |
 |
 |
H14.12 岡山県自然保護センター |
2006.12.25 岡山市「生涯学習センター」 |
樹皮(じゅひ)は不揃いな鱗片状にはがれ… |
見事なまだらもようができる。 |
 |
 |
H14.12 岡山県自然保護センター |
H14.12 岡山県自然保護センター |
翼果(よくか)。種子の周辺を薄い翼(よく)が取り巻く。長く枝に残り,風散布する。 |
|
 |
 |
H15.10.3 岡山市「生涯学習センター」 |
H15.10.3 岡山市「生涯学習センター」 |
アキニレの花をはじめて見た。本年枝(ほんねんし)の葉腋(ようえき)に両生花(りょうせいか)を数個ずつつけていた。雄しべが4個あり,その中心に,2裂した花柱がみえる。
写真は,やや子房がふくらんで果実に成長し始めている。 |
すぐ近くの木には,すでに若い果実(かじつ)に成長したものが見られた。まだ,果実の先端に2裂した花柱の跡が見える。熟すと褐色になり翼(よく)は透けるように薄くなる。
|
 |
|
H16.11.21 岡山県自然保護センター |
|
|
|
 |
|
2013.7.7 岡山県自然保護センター |
|
ニレハムシの幼虫。ケヤキやニレの葉を専門に食害する。 |
|
●見分けるポイント●
- 大きな木になるほど,葉が小さい。
-
- ニレ属(アキニレ,ハルニレ,ケヤキ,ムクノキ,エノキ)の葉の基部は,左右不相称である。
●豆知識●
- 同属に「ハルニレ」がある。日本ではふつう「ニレ」といえば,「ハルニレ」をさすことが多い。「エルム」の名でも親しまれている。
- アキニレが,秋(10〜11月)に果実が熟すのに対して,ハルニレは,春(5〜6月)に熟す。いずれも同じような翼果(よくか)をつける。
-
- アキニレの葉は,あとから出たものほど,大きくなる。
- 4月に出た葉は小さく,気温が上がるにつれて,大きくなっていく。枝の先端と基部を比べてみると明かなちがいがあるのが分かる。
● メ モ ●
- 岡山県内では,南部を中心に全域で自生する。私の観察では,吉備高原都市周辺では,全く見かけないが,やや北に位置する有漢地域には,自生が多い。
- 同じニレ属では,オヒョウ,ハルニレが北部を中心に自生している。(参考:岡山県野生生物目録2003年度版)
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです
|