クスノキ科ハマビワ属カゴノキ,学名:Litsea coreana,かのんの樹木図鑑
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【クスノキ科 ハマビワ属】 | Litsea coreana | |
【 鹿子の木 】 別名 / コガノキ,カゴガシ(鹿子樫) | ||
●常緑高木 ●高さ:22m ●花期:8〜9月 雌雄異株(しゆういしゅ) ●果期:翌年の秋 ●分布:本州(関東地方・福井県以西),四国,九州 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P448 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年 (3) 狩山俊吾,岡山県のクスノキ科,倉敷市立自然史博物館研究報告,2009年 |
葉は際だった特徴がなく,ときに判断に迷うことがある。鹿の子模様の樹皮や,細長い冬芽は特徴的で有力な手がかりとなる。 タブノキとカゴノキは,どちらも3行脈のないクスノキ科の常緑樹で,同じ林内で見られることも多い。ふつうはタブノキの方が葉の幅が広いのだが,幼木では時に判断に迷う場合がある。そうしたときには私は芽で判断するようにしている。 |
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材は堅く,建築材や船舶材,器具材,太鼓や鼓の胴などに用いられる(2)。また,独特の鹿の子模様を生かして床柱にされる。薪炭材としても利用される。 右の写真は,直径40pにも達する大木の切り口。“材の色は暗褐色”と称されるとおり,やや黒みがかっているが,赤味も強く美しい。 |
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鹿の子模様の樹皮に由来。「鹿の子」が「カゴ」となった。別名の「カゴガシ」は,「鹿の子模様のある樫」という意味で,材としての有用性をうかがい知ることができる。「コガノキ」は,「カゴノキ」が間違って伝わったものだろう。 | |
岡山県では,分布の中心は吉備高原にあり,中国山地の標高の高いところを除くほぼ全域に分布する。本来温暖な地域に多いのだろうが,乾燥にはあまり強くないのだろう。 | |
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