■ 分 類 | チョウ目 ヤママユガ科 ヤママユガ亜科 |
■ 学 名 | Saturnia japonica |
■ 発生時期 | 8〜10月 |
■ 分 布 | 北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島 |
■ 大 き さ | 開帳 100〜130o |
■ 食 べ 物 | ブナ科(コナラ、クヌギ、ミズナラ、カシワ、クリ)バラ科(サクラ、ウメ、モモ、ナシ、リンゴ、スモモ)カキノキ科(カキノキ)ニレ科(ケヤキ)ウルシ科(ヌルデ、ハゼノキ)カツラ科(カツラ)ヤナギ科(ドロノキ)イチョウ科(イチョウ)クルミ科(オニグルミ)トウダイグサ科(アカメガシワ)クスノキ科(クスノキ) |
2007.7.4 岡山県吉備中央町
2004.5.23 岡山県吉備中央町
■ 備 考 |
よく燈火に集まり、嫌われることが多いが、毒はなく、触れても全く問題ない。
体色にはかなりの個体差がある。 前翅の眼状紋はつぶれたような形をしているが、後翅の紋は丸く明瞭。ちなみに、ヤママユでは両方の眼状紋が開いている。 刺激を受けると前翅を引き上げ、後翅の目玉模様を見せ、威嚇する。 幼虫は大きく、しばしば大発生しては樹木を丸裸にしてしまう。 白っぽい長毛をもつことから「シラガタロウ」、クリによく発生することから「栗毛虫」とも呼ばれる。 硬い毛があり、強く触れると痛いが、毒はない。 繭は、見た目から「スカシダワラ(透かし俵)」と呼ばれ、6月中旬〜下旬に枝や建物などに付着する。 昔は,クスサンの幼虫の腹を裂き,中から繭の材料となるものを取りだし,細く伸ばして釣り糸として用いた。(これは50代後半の方から聞いたお話 2004.10.6)一度試してみたい気もするが,やはりナイフで裂くのはちょっと勇気がいる。つくづく昔の人の知恵は素晴らしいと思う。 |
■ 岡山県の情報 |
岡山県全域に広く分布し普通。(岡山県野生生物目録2019) 2018、2019年には、県内各地で幼虫が大発生。2020年には、幼虫が激減、それに伴い成虫も極めて少なかった。 成虫発生のピークは10月だが、2020年には11月24日まで確認した。 |