ウルシ科ウルシ属ヌルデ,学名:Rhus javanica var.roxburghii,かのんの樹木図鑑
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 【ウルシ科 ウルシ属】  Rhus javanica var.roxburghii
  ヌルデ  
【 白膠木 】   別名 / フシノキ
 ●落葉小高木(らくようしょうこうぼく)
 ●高さ:5〜10m
 ●花期:8〜9月 (雌雄異株
(しゆういしゅ)
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社) P284
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)
2008.6.9 岡山県吉備中央町
葉は互生
(ごせい)する。奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で小葉(しょうよう)は3〜6対。基部はくさび形で,先端は尖る。縁には粗い鋸歯(きょし)がある。表面は主脈上にわずかに毛がある。裏面には綿毛が密生し,白味を帯びる。
葉軸に翼
(よく)があり,近縁のヤマウルシや,ヤマハゼ,ハゼノキなどと容易に区別できる。また,葉軸は赤味を帯びることが多い。
H16.11.13 岡山県「鳴滝森林公園」 H15.7.15 岡山県吉備高原
小葉(しょうよう)の形にはかなり変異がある。
H16.11.13 岡山県「鳴滝森林公園」 H15.720 岡山県「自然保護センター」
2012.9.8 岡山県総社市「鬼ノ山」 H15.827 岡山県 吉備高原
葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫えいは五倍子(ごばいし)とよばれる。タンニンの含有率が高く,薬用や染料などに利用される。かつては,お歯黒に用いられた。
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H15.827 岡山県 吉備高原 H15.827 岡山県 吉備高原
雌花(めばな)。白い花びら5枚つく。雄花(おばな)とちがい,反り返らない。 雌花(めばな)。受粉して子房(しぼう)がふくらんできている。
H15.827 岡山県 吉備高原 H15.825 岡山県御津町天満 
雌花から果実へ。
花びらもほとんど散り,いよいよ果実に成長してきている。この時期の山ではこの赤色が一番目立つ存在である。
雄花。花弁は裏面に反り返り,雄しべが,花から高く突き出る。
H15.9.28 岡山県「自然保護センター」 2011.10.16 岡山県加賀郡吉備中央町
熟した果実が分泌する白い粉は,リンゴ酸カルシウムの結晶である。味は塩辛いような酸っぱいような味。人間が舐めても特に害はないらしいが,時にかぶれる人もあるので注意が必要。小鳥は好んでこれを食べるらしい。
H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 2011.10.16 岡山県加賀郡吉備中央町
熟した果実。表面には茶褐色の細毛が密生している。

また,落葉は小葉(しょうよう)が先に落ちた後に翼(よく)のある葉軸が落ちる。葉軸のみが枝に残っている様子をよく見かける。
H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 H15.11.22 岡山県吉備高原
冬芽は黄金色の軟毛(なんもう)に包まれている。托葉痕(たくようこん)は,U字型で盛り上がり,冬芽を取り囲む。 秋の空によく見られる風景。落葉後に残った果実には,野鳥が集まり種子の散布に一役買う。
同属のヤマウルシや,ヤマハゼなどは,もっと早い時期に果実を落としてしまうようだ。
H16.1.27 岡山県吉備中央町 H16.4.8 岡山県吉備高原
ヌルデの冬芽は,毛皮のコートで冬の寒さから守られている。 まだほとんどの個体で冬芽の展開は始まっていなかったが,生育のよい場所ではこのような様子も見られた。
2010.2.17 岡山県加賀郡吉備中央町
  葉軸 葉の縁 果実
ヤマウルシ 軟毛がある 全縁,幼木は鋸歯あり 球形,表面に刺毛
ヤマハゼ 毛が密生 全縁 扁平,表面は無毛
ハゼノキ 無毛 全縁 扁平,表面は無毛
ヌルデ(フシノキ) 翼がある 鋸歯有り 扁平,表面に細毛,白い結晶あり
【特集】ヤマウルシ,ヤマハゼ,ハゼノキ,ヌルデの葉の比較

羽状複葉に翼がある樹木
 ・シナサワグルミ
 ・フユザンショウ
ハゼノキやヤマウルシと混同されてかぶれると思われがちだが,普通はかぶれることはない。
葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫えいは五倍子(ごばいし)とよばれる。タンニンの含有率が高く,薬用や染料などに利用される。かつては,お歯黒に用いられた。
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