トウダイグサ科アカメガシワ属アカメガシワ,学名:Mallotus japonicus,by.かのんの樹木図鑑
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 トウダイグサ科 アカメガシワ属】  Mallotus japonicus Muell.Arg.
 アカメガシワ  
【赤芽柏】   別名/ゴサイバ,サイモリバ,アカガシワ
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:5〜10m
 ●花期:6〜7月
 ●果期:10月
 ●分布:本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P204
2008.6.25 岡山県吉備中央町
葉は互生
(ごせい)。基部は心形,または円形,先端は尖る。葉柄は長く赤味を帯びる。通常,全縁(ぜんえん)だが,浅く2〜3裂する場合も多い。表面の葉身基部の両側に腺体がある。全体に星状毛(せいじょうもう)が多く,特に脈上には多い。
2003.6.28 岡山県加賀郡吉備中央町
2013.6.22 岡山県笠岡市
アカメガシワの葉の縁に何やら黒いものが…。よく見ると小さなアリが並び,葉の縁にある蜜腺から分泌される蜜をなめている。どうやら蜜腺は葉の基部だけではないようだ。確かにこれだけアリがいれば他の昆虫は近寄り難いだろう。
2003.6.14 岡山県「宇甘渓」 2003.6.28 岡山県加茂川町
まだつぼみの雌花序。 雌花序。
2006.5.29 岡山県「大平山」 2003.6.29 岡山県自然保護センター
新芽は赤く,星状毛(せいじょうもう)におおわれている。これが「アカメガシワ」の名の由来。 雄花序。
2003.7.27 岡山県自然保護センター 2003.8.18 岡山市古京町
雌花の子房(しぼう)がふくらみはじめ果実になってきている。子房の表面には,刺状の突起と,腺点が多数ある。 熟し始めた果実(かじつ)。3〜4裂して黒い種子を出す。
赤く見えるのは,カメムシのよう虫。種子の汁を吸っているのだろうか。
ちなみに,吉備高原ではこのとき,まだ熟していない。
2006.12.30 岡山市御津虎倉 2010.3.17 岡山県倉敷市大畠
冬芽は裸芽(らが)で,星状毛(せいじょうもう)が密生して冬の寒さから守っている。 展開しはじめた冬芽。アカメガシワの名の通り,赤みを帯びているのが特徴。
H14.12 岡山県自然保護センター
灰褐色で,縦に浅い割れ目ができる。
名の由来
「アカメ(赤芽)」は新葉が赤みを帯びることに由来。「カシワ(柏)」は,食べものを盛る葉の意味。
アカメガシワは別名をゴサイバ(五菜葉),サイモリバ(菜盛葉)などという。葉が大きく,かつては食べ物を盛ったようだ。(→○○カシワ
岡山県情報
河原や荒れ地,崖,林縁などにいち早く進入するパイオニア種。岡山県でも全域に広く分布する。(参考:岡山県野生生物目録2003年度版)
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