 |
葉身10.5p,葉柄2.5p,幅4p (04/12/31)
葉は互生(ごせい)。葉身は,卵形から楕円形で,長さ5〜12cm。縁は全縁で,波打っていることが多い。表面には光沢があり無毛。三行脈が目立ち,分岐点のダニ室にはダニが棲んでいる。主脈は表にも裏にも隆起する。裏面は緑灰色で無毛。
葉を傷つけると,クスノキ科に特有の樟脳(しょうのう)の香りがする。 |
 |
 |
H15.1.25 岡山市「半田山植物園」 |
H15.1.25 岡山市「半田山植物園」 |
 |
 |
H15.12.22 岡山市「子供の森」 |
H15.10.11 岡山市「子供の森」 |
ダニ室は,三行脈の基部に一対あり,クスノキの葉を見分ける際のポイントになる。 |
若い果実(かじつ)。
果皮が多肉質(液果)で,樟脳の香りがある。
果実の基部が,杯状の花被筒につつまれるのは,クスノキ属に共通の特徴。 |
 |
 |
H15.11.14 岡山市「護国神社」 |
果実は黒色〜黒紫色で光沢がある。果軸ごと落ちる。主に野鳥により散布されるが,地上の動物にも種子を運んでもらおうということだろうか… |
 |
|
2006.12.11 岡山市「半田山植物園」 |
|
種子は球形。黒色で光沢はない。 |
|
 |
 |
H17.5.22 倉敷市(街路樹) |
小さな白い花をまばらにつけた円錐花序(えんすいかじょ)を新枝の葉腋(ようえき)から立ち上げる。6個の花被(花弁3個と萼片3個からなるが,明らかな区別がない)は小さく,やや緑色を帯びた白色で目立たない。雄しべは9個あり,基部には黄色い腺体がある。 |
 |
 |
H15.12.22 岡山市「子供の森」 |
H14 岡山市「操山里山センター」 |
冬芽は赤褐色の芽鱗に包まれ,細長い。 |
樹皮(じゅひ)はあかるい褐色で,やや規則的なたての割れ目がある。 |
 |
|
2012.1.21 岡山県高梁市巨瀬町「祇園寺」 |
|
本来の自生地は暖地であるが,寺社によく植栽されている。祇園山の標高は550m。こんな場所でも立派に成長し,こんもりとした独特の樹形をつくっている。 |
|
 |
 |
2010.6.19 岡山県加賀郡吉備中央町 |
2012.1.1 岡山県加賀郡吉備中央町 |
クスノキの芽生え。 |
吉備高原都市周辺の林内でクスノキを見ることはないが,都市内には逸出と思われる株がある。 |