マキ科マキ属イヌマキ,学名:Podocarpus macrophyllus,かのんの樹木図鑑
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 【マキ科 マキ属】  Podocarpus macrophyllus D.Don.
  イヌマキ  
【 犬槇 】   別名 /クサマキ,マキ,ホンマキ
●常緑高木
●高さ:15〜25m
●花期:5〜6月
●種子:9〜10月
●分布:本州(関東地方南部以西),四国,九州,沖縄
参考文献:「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P648
   
2008.3.15 岡山市「半田山植物園」
葉は互生(ごせい),10〜15pの広線形。主脈は両面に隆起し目立つ。表面は濃い緑で,裏面は淡い緑。日本の針葉樹で線形葉をつけるものの多くは裏面に白い気孔帯を有するが,マキ科のイヌマキ,ラカンマキ,ナギには白い気孔帯がない。
2003.1.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 2003.1.13 岡山県御津郡加茂川町「宇甘渓」
刈り込みに強く仕立てやすいため公園や庭園などに多用される。家庭の庭木には,イヌマキよりも小ぶりなラカンマキが用いられることが多い。
H15.1.12 岡山県御津町御津スポーツパーク H15.1.12 岡山県御津町御津スポーツパーク
樹皮は灰褐色。縦に薄く剥がれる。
H16.5.30 岡山県吉備高原「21世紀の森」
雄花(おばな)。葉腋(ようえき)につく。

●備 考●

  1. イヌマキの変種とされるラカンマキ Podocarpus macrophyllus var. makiは,葉の長さが短く,幅がせまい。樹高も5m程度が普通で,全体的に小さいため,家庭の庭木や生け垣に用いられることが多い。また,チョウセンマキ Cephalotaxus Harringtonia f. fastigiata は,葉の様子が似ているため「マキ」と名がついているものの,イヌガヤ科に属す。チョウセンマキは葉の裏面に白い気孔帯が目立つことで容易に区別できる。
     
    →イヌマキ(マキ科),ラカンマキ(マキ科),コウヤマキ(コウヤマキ科)の比較写真
     
  2. 古語では「マキ」とは,スギ,ヒノキ,コウヤマキなどの上質の材を指す。それより劣る材として,「イヌマキ」といわれる。
    イヌザンショウイヌグス(タブノキ)イヌツゲなども同様。

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