モチノキ科モチノキ属イヌツゲ,学名:Ilex crenata,by.かのんの樹木図鑑
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 【モチノキ科 モチノキ属】  Ilex crenata
  イヌツゲ  
【 犬黄楊 】   別名 /ヤマツゲ(山黄楊),コバモチ(小葉黐)
 ●常緑小高木
 ●高さ:2〜6m(まれに15m)
 ●花期:6〜7月(雌雄別株)
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P478
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P405
2006.12.31 岡山県吉備中央町
2010.2.6 岡山県久米郡美咲町
葉は互生(ごせい)。葉身は楕円形から長楕円形で,長さ1〜3cm。質は厚く,表面には光沢がある。縁には浅い鋸歯(きょし)が並ぶ。両面とも無毛。裏面は淡緑色で側脈は見えない。
2011.6.11 岡山県新見市
2011.6.11 岡山県新見市 2010.6.11 岡山県高梁市「臥牛山」
雌雄異株。花弁,萼片(がくへん)は各4個。
上は雌花で,本年枝の葉腋
(ようえき)に1個ずつつく。真ん中に雌しべが1個あり,柱頭は4裂する。4個の雄しべは退化している。
下は雄花で,本年枝の葉腋に散形花序
(さんけいかじょ)を出す。雄しべは4個あり,葯(やく)は黄色,花糸(かし)は白色。雌しべは退化している。
2005.11.26 岡山県「岡山森林公園」 2010.6.11 岡山県高梁市「臥牛山」
核果(かくか)。直径5oほどの球形。黒色に熟す。 樹皮は灰黒色で,皮目が多い。
H14.12 岡山市「総合グランド」 H16.5.30 岡山県吉備高原
マメツゲ(Ilex crenata f.bulluta)
イヌツゲの品種。葉の表面が凸面になるのが特ちょう。また,幹は「株立ち状」になる。丸く刈り込まれた庭木をよく目にする。
我が家の庭のマメツゲ。両性花(りょうせいか)と思いきや,これは雌花。雄しべは形だけで退化している。花弁,萼片は4個。柱頭は4列する。
H15.10.18 岡山県「ニューサイエンス館」
マメツゲの果実。イヌツゲよりも光沢がある。
ツゲ(ツゲ科)(図1)は,同じぐらいの大きさの葉で一見にて見えるが,葉が対生であることで容易に区別できる。イヌツゲ(図2)は互生。
図1(ツゲ) 図2(イヌツゲ)
名の由来
有用材であるツゲに見た目は似ているが,役に立たないという意味。「イヌ」は役に立たないものという意味を持つ。
ツゲ材は黄褐色で緻密であり,将棋の駒や印鑑,櫛などに用いられてきた。
岡山県情報
日当たりの良い丘陵地や山地に普通に自生する。岡山県では,全域に広く分布する。
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