吉備清流県立自然公園「宇甘渓」,岡山県加賀郡吉備中央町,かのんの樹木図鑑
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吉備清流県立自然公園の一角で,全長約5q。モミジの名所として知られる。旧加茂川町と旧御津町の境界付近に位置し,海抜は約120〜270m。 一部にはスギの人工林があるが,急峻な地形と集落から離れていることが幸いして,比較的良好な自然植生が残されている。主な優占種はモミ,ツガ。 |
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宇甘渓のシンボル赤橋は吉備中央町に位置する。 観光シーズンにはライトアップされる。橋の脇にあるのはエノキの大木。渡りきったところにはオニグルミがあり,秋にはクルミ拾いが楽しめる。 |
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急峻な地形は,旭川の支流「宇甘川」が作り出したもの。私が子どもの頃ひたすら魚を捕っていた川である。 | 宇甘川の北側にも「川柳の小道」と名の付いた散策路があるが,近年はあまり整備されていないようだ。ゴマギやアブラチャンなどがある。 |
断崖絶壁が勇壮な景観を作り出している。 | |
▲宇甘川に注ぐ谷川。 | |
▲イチリンソウの群落,4月には清楚な花が楽しめる。 | |
▲ユキワリイチゲ 毎年3月中旬からが見頃。個体数は多い。 |
▲セリバオウレン 3月上旬〜中旬が花の見頃。宇甘渓の中でも限られた場所でしか見られない。 |
▲コショウノキ 花はだいたい3月に楽しめる。結構珍しい樹木。 |
▲きれいに2つに割られたオニグルミ こんなオニグルミが岩の上や,岩の下の窪みに見られる。きっとここにはニホンリスがいる。 |
▲アサギマダラの幼虫。運が良ければガガイモ科キジョランの葉裏に見つけることができる。 | ▲ゴマダラチョウの越冬幼虫 エノキの根本で見つけた。 |
▲テングチョウの蛹と抜け殻 毎年,エノキの周りにたくさんの蛹を見かける。 |
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▲炭焼きをした跡がある。ここから御津虎倉の集落までは約3q,吉備中央町下加茂の集落までは約2.5qある。昔の人々にとってこのぐらいは問題にならない距離だったのだろう。「比較的良好な自然が残っている」とは言え,ここもやはり2次林である。 |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。