ウコギ科カクレミノ属カクレミノ,学名:Dendropanax trifidus,かのんの樹木図鑑
←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!
【ウコギ科 カクレミノ属】 | Dendropanax trifidus | |
![]() |
||
【 隠れ蓑 】 別名/ミツデ,カラミツデ,ミツナガシワ,ミゾブタカラミツデ | ||
●常緑高木 ●高さ:9〜15m ●花期:6〜7月 ●果期:10〜11月 ●分布:本州(千葉県南部以西),伊豆諸島,四国,九州,沖縄 ●生育地:湿り気のある照葉樹林内 |
||
参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P690 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年 (3) 深津正,小林義雄著,木の名の由来,東京書籍,1993年 |
![]() |
1本の木の中に,単葉から5裂するものまで多様な葉の形体をもつのが特徴。クワ科(ヤマグワ,マグワ,ヒメコウゾ…),ウコギ科(キヅタ…),スイカズラ科(スイカズラ)などにも同様の特徴がある。 はじめはややこしく感じるが,慣れてくると逆に同定の手がかりになる。 |
![]() |
近縁種のチョウセンカクレミノ(朝鮮隠れ蓑)の樹皮に傷をつけて出た樹液を,黄漆(きうるし)といい,塗料として利用する。(2) 日本では同じくウコギ科のコシアブラの樹液を金漆(ごんぜつ)いい,やはり塗料として利用していた。カクレミノからも類似の樹液がとれ,むしろ耐水性はコシアブラよりも優れているという。(3) 耐陰性が強く,ヤツデと同じようにやや日陰の庭木などに利用される。剪定などの際に,樹液に触れると体質によってはかぶれる恐れがある。 |
![]() |
3裂した葉の形を「天狗のかくれ蓑」に見立てたとする説がある。(2) |
![]() |
岡山県内では南部の山地に多い。低温に弱いのか県東部ではかなり北まで自生がみられるが,吉備高原の広がる県西部での分布は南部に偏る。 標高が400m前後の総社市延原「御前(おんざき)神社」にもわずかながら自生している。 |
![]() |
![]() |
![]() |
Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.