ウコギ科キヅタ属キヅタ(フユヅタ),学名:Hedera rhombea,かのんの樹木図鑑
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 【ウコギ科 キヅタ属】  Hedera rhombea
  キヅタ 
【 木蔦 】   別名 / フユヅタ,コマノキ,ツタカズラ
 ●常緑つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:10〜12月
 ●果期:翌年5〜6月成熟
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献
(1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P694
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P63
(3) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P94

H15.7.27 岡山県「自然保護センター」
葉は互生(ごせい)。掌状(しょうじょう)に浅く3〜5裂するが,花序のつく枝の葉は分裂しない。ふちは全縁(ぜんえん)で,あつく光沢がある。
H15.9.7 岡山県「自然保護センター」 H15.10.5 岡山県「自然保護センター」
つぼみ。褐色の鱗状毛(りんじょうもう)におおわれている。 左の写真から1ヶ月後,開花した様子を見た。花弁や雄しべは5個あるはずなのだが,写真ではかなり脱落している。もう受粉が済んだのだろうか。
H15.10.19 岡山県「自然保護センター」 H16.6.13 岡山県「自然保護センター」
右上の写真から2週間後,萼片(がくへん)も落ちて,果実になってきている。
キヅタの花粉は主にハエの仲間が媒介
(ばいかい)する。
果実になってもしきりにハエが集まっていた。
果実は黒っぽい紫色。先端がとがっているのは,花柱の跡である。中には種子が5個入っている。
H16.10.17 岡山県「自然保護センター」 H16.10.17 岡山県「自然保護センター」
花粉まみれになって蜜をなめる。 アリもたくさん蜜をなめにきていた。
H16.10.17 岡山県「自然保護センター」 H18.10.15 岡山県「自然保護センター」
花弁が散っても蜜を出しているのは,アリに護衛してもらうためだろうか。 スズメバチもやってくる
2011.12.31 岡山県高梁市
気根(きこん)を出して,樹木や岩をはい登る。
上はコナラの大木を覆い尽くすキヅタ。
「ヘデラ」「アイビー」と総称される外国産のキヅタ類の園芸品種が市場に出回っている。(2)
建物やフェンスの壁面緑化,道路分離帯や緑地のグラウンドカバーに利用される。(2)
葉には解毒作用のある成分のサポニンの一種ヘデリンが含まれ,乾燥させたものを煎じて飲むと,発汗・解毒の効果がある。
(2)
名の由来
つる性ではあるが,木のように太く成長することから「木蔦」。常緑のため,冬でも目立つので,「フユヅタ」とも呼ばれる。
対して,ブドウ科ツタ(Parthenocissus tricuspidata)は落葉性のため「ナツヅタ」と称される。
岡山県情報
県内に広く自生する。(3)
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