ツツジ科ツツジ属コバノミツバツツジ,学名:Rhododendron reticulatum,by.かのんの樹木図鑑
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 【ツツジ科 ツツジ属】  Rhododendron reticulatum
 コバノミツバツツジ  
【 小葉の三葉躑躅 】   別名/−−
 ●落葉低木
 ●高さ:1.5〜4m
 ●花期:3月下旬〜4月 
 ●果期:8〜9月
 ●分布:本州(静岡県西部・長野県南部以西)四国,九州(北部)
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社)P170
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)
2006.5.6 岡山県吉備中央町
葉は枝先に3輪生する。葉身は広卵形から菱形状卵形,長さ2.5〜7cm。葉裏は,白っぽく見え,細脈が目立つ。繊細な毛が密生している。
2010.4.24 岡山県加賀郡吉備中央町
展開する新葉。
2006.4.21 岡山県吉備中央町
アカマツ林,落葉広葉樹林の内部やその林縁部,尾根筋など乾燥したところに多い。落葉広葉樹の葉が展開する前に開花するので,淡い紫色の花は非常によく目立つ。
2010.3.26 香川県満濃町
2006.4.9 岡山県「宇甘渓」 2006.5.5 岡山県吉備中央町
吉備高原の山では4月の主役。
葉の展開とほぼ同時に開花する。花冠は漏斗形で5深裂する。雄しべは10個あり,花糸は無毛。
5月に入り,花の盛りも過ぎつつある。花弁と雄しべが脱落し,雌しべが残った状態。雌しべの子房には白い毛が密生している。
↓のところからは,まだ蜜がしみ出していた。
2005.11.20 岡山県吉備中央町 H16.4.8 岡山県吉備中央町
花は早春の主役だが,秋には紅葉の主役。 果実が枝に残っていた。これはちょうど半分に割れていて,中に種子が見える。果実の表面には褐色の毛が密生している。
2010.1.24 岡山県加賀郡吉備中央町 2010.1.24 岡山県加賀郡吉備中央町
冬のコバノミツバツツジ。冬芽は淡褐色の毛で覆われている。
見どころ
ヤマツツジの開花よりも一足早く,春の里山を彩る。里山の崩壊が進み,コバノミツバツツジの見られる山は徐々に減ってきている。
名の由来
ミツバツツジの仲間の中で,葉がやや小型であることから。「ミツバ」は,葉が三輪生することによる。
岡山県情報
岡山県内では,全域に広く分布する。
岡山県中部の吉備高原では,本種のほかにも,ヤマツツジシロバナウンゼンツツジが見られる。少し西部に行くと,モチツツジが自生する。
近縁種にミツバツツジ(R.dilatatum)があるが,本州(関東,東海,近畿)に広く分布し,岡山県では見られない。
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