ツツジ科ツツジ属シロバナウンゼンツツジ,学名:Rhododendron serpyllifolium var. albiflorum,by.かのんの樹木図鑑
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ツツジ科 ツツジ属】 学名 :Rhododendron serpyllifolium var. albiflorum
  シロバナウンゼンツツジ  
【 白花雲仙躑躅 】 別名 / シロバナウンゼン
 ●半常緑低木
 ●高さ:10〜100p
 ●花期:4〜5月
 ●果期:
 ●分布:本州(近畿地方西部,中国地方),四国北部
※本州(伊豆半島,紀伊半島),四国南部,九州(大隅半島)に自生するウンゼンツツジとすみわけている。
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」P41
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P290

2006.4.30 岡山県吉備中央町円城
吉備高原に多いコバノミツバツツジ,ヤマツツジの花に比べると随分小さい花をつける。漏斗状の花冠(かかん)は上部で5中裂(ちゅうれつ)する。淡い紫色の蜜標が目立つ。雄しべは5個。
2005.2.15 岡山県吉備中央町 2010.2.25 岡山県吉備中央町
葉は互生(ごせい),枝先に集まって付く。
春葉と夏葉がある。(写真はいずれも夏葉)
春葉の葉身は楕円形から長楕円形で,長さ8〜20o,先端が尖る。夏葉の葉身は,倒卵形から倒卵状楕円形で,長さ3〜5o。夏葉の方が小型で越冬する。
スギ植林下,薄暗いところに,ネズミモチ,ヤブツバキなどの常緑樹にまじってみられた。付近には谷川が流れている。吉備高原では比較的よく見かける樹種である。

葉をよく見ると,表面にはやや長い褐色の毛がまばらに生えているのが分かる。
「半常緑樹」とあるが,この寒い冬の吉備高原でもしっかりと緑色の葉をつけていた。
2005.2.15 岡山県吉備中央町
2010.2.25 岡山県吉備中央町
裂開した果実。花柱が残っているものもあった。枝は褐色で,伏した毛が密生している。
見どころ
葉には春葉と夏葉があり,春葉は葉身8〜20o,夏葉は葉身3〜5oと,夏葉の方が小型で越冬する。
名の由来
ウンゼンツツジの変種とされ,白い花を付けることに由来。
ウンゼンツツジは,雲仙岳に由来した名とされるが,雲仙岳には自生しない。また,岡山県内にウンゼンツツジの自生地はない。
岡山県情報
岡山県内では,中部(吉備高原)に分布する。日当たりの良い山地に自生する2)という記述もあるが,吉備高原では薄暗い林内で目にすることが多いと感じている。
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