スギ科ヌマスギ属ラクウショウ(ヌマスギ),学名:Taxodium distichum,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム  ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【スギ科 ヌマスギ属】  Taxodium distichum
 ラクウショウ  
【 落羽松 】   別名/ ヌマスギ(沼杉)
 ●落葉高木
 ●高さ:20m(日本で生育した場合)
 ●花期:4月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北米東南部・メキシコ原産
参考文献
高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P618

2011.10.7 岡山県勝央町「おかやまファーマーズマーケットノースヴィレッジ」
樹形は円錐形で,老木になるほど樹幹が丸みを帯びてくる。水湿地,沼地,川辺など水辺に生育する。
2011.10.7 岡山県勝央町「おかやまファーマーズマーケットノースヴィレッジ」
水湿地では,膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸根(気根)を地上に出す。乾燥した土地に植えた場合は,膝根はあまり発達しないそうだ。
2002.12.23 岡山県「池田動物園」 2003.1.25 岡山市半田山植物園
2012.11.19 岡山県「池田動物園」
未熟な球果だろう。
2005.07.09 岡山市半田山植物園 2003.12.14 岡山市半田山植物園」
2003.12.14 岡山市半田山植物園」
球果(きゅうか)は直径約2.5〜3pで,メタセコイヤよりもやや大きい。初めは白っぽい緑色だが,徐々に褐色に熟し,ぼろぼろと崩れて,長さ1.2pほどの種子が落ちる。果鱗や種子が落ちた後には白い筋のようなものが残っている。
2003.12.14 岡山市半田山植物園」
種子にはいびつな形の翼(よく)がある。
2004.2.11 岡山県笠岡市「カブトガニ博物館」 2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
小さな小さな冬芽だが,ちゃんと4月になると展開してくる。
2004.3.31 岡山市「池田動物園」 2004.11.23 岡山市「半田山植物園」
池田動物園のゲートを入ってすぐのところにあるラクウショウの大木の下に,たくさん落ちていた。まわりにそれらしい針葉樹もなく,おそらくラクウショウの雄花序であると思われる。 側枝に扁平な線形の葉が互生(ごせい)する。羽状複葉(うじょうふくよう)に見えるがそうではない。秋には側枝ごと落葉する。
【特集】ラクウショウ・メタセコイア・セコイアメスギの比較

→メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)と葉がよく似ているが,メタセコイアが対生なのに対して,ラクウショウは互生。球果はラクウショウの方が大きい。
名の由来
「ショウ」は,松を意味するが,実際はスギ科。「ラクウ(落羽)」は,羽のような葉が秋には落葉することを指す。つまり,鳥の羽のような葉を落葉させる松の意味。
別名のヌマスギは,沼地に生育するスギの意味。
岡山県情報
公園などに植栽されている。

もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system