オミナエシ科カノコソウ属カノコソウ,学名:Valeriana fauriei,かのんの樹木図鑑
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オミナエシ科 カノコソウ属 多年草 | |
学名 : Valeriana fauriei Briq. (蔓鹿の子草 ) 別名/ハルオミナエシ |
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花 期 | 5〜7月 |
分 布 | 北海道・本州・四国・九州 |
生育地 | 山地のやや湿り気のある草地 |
参考図書 (1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P94 (2) 高橋勝雄著,山と渓谷社,山渓名前図鑑「野草の名前 春」,2002年,P223 (3) 佐竹義輔ほか編,日本の野生植物 草本V合弁花類,平凡社,1981年 (4) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年 |
2008.5.25 岡山県鏡野町羽出 | |
散房花序(さんぼうかじょ)。花冠は5裂し,平開する。花筒は細長い。雄しべは3本あり花冠から突出する。雌しべはやや短いが,やはり花筒からは突出する。 | |
2006.4.24 岡山県吉備中央町豊岡 | |
葉は対生(たいせい)し,羽状に全裂する。縁には粗い鋸歯がある。茎は直立し高さ40−80pになり無毛だが,節には白長毛を有する。中国地方に局所的に分布し,近年各地で激減しているウスイロヒョウモンモドキ(Melitaea protomedia )の食草として知られる。 地下茎を出し増える。根は吉草根(きっそうこん)と言われ,鎮静薬に用いられる。 |
近縁にツルカノコソウがあり,こちらは小葉に浅い波状の鋸歯があり,雄しべが花冠から突出しないなどの違いがある(3)。
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“鹿の子”とは“鹿の子絞り”のことで,絞り染めの模様に白色の星形を隆起させて染め出したもの(高橋勝雄著,山と渓谷社,山渓名前図鑑「野草の名前 夏」,2003年)。散房花序の白い花と紅色の蕾が織りなす模様を鹿の子絞りに見立てたとされる。 |
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県内全域に分布するが,県北で普通,中・南部では少ない(4)。 | |||||||||||||||
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