マメ科ソラマメ属カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ),学名:Vicia angustifolia var. segetalis,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

カラスノエンドウ

マメ科 ソラマメ属                      2年草
学名 : Vicia angustifolia var. segetalis
( 烏野豌豆 ) 別名/ ヤハズエンドウ
花 期  3〜6月
分 布 本州・四国・九州・沖縄
生育地 日当たりのよい道ばたや畑,野原
参考図書
林弥栄監修『野に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉,1989年,P280


2006.3.25 岡山県「安富牧場」
紅色の蝶形花(ちょうけいか)をつける。旗弁(きべん)が立ち上がり,花粉を媒介する昆虫に対して蜜の所在を示している。さらに翼弁(よくべん)は昆虫の足場になる。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
まだ旗弁(きべん)が立ち上がっていないものも…。 葉は偶数羽状複葉(うじょうふくよう)で,先端の小葉(しょうよう)は3分岐した巻きひげになる。この巻きひげを周囲の物に巻き付けながら立ち上がる。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
小葉(しょうよう)。先端がピッっととびだしていたり,矢筈状に凹んでいたりする。別名のヤハズエンドウはこれに由来している。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
2006.4.30 岡山県「自然保護センター」
托葉(たくよう)。裏面の一部に黒っぽい部分があり,蜜を分泌している(花外蜜腺)。アリを呼び寄せ,護衛させているのではないかと言われている。
2006.4.30 岡山県「自然保護センター」
花の比較。
花の数,色,大きさ 種子数
カラスノエンドウ 1〜3個ずつ,紅紫色,長さ12〜18o 5〜10個
カスマグサ 1〜3個(ふつう2個ずつ),淡い青紫色,長さ5〜7o 4個
スズメノエンドウ 4個ずつ,白紫色,長さ3〜4o 2個
・オオカラスノエンドウ(v.sativa)…緑肥用として輸入され野生化している。カラスノエンドウよりも全体に大きく毛が多い。豆果は褐色に熟す。(山と渓谷社「野に咲く花」P280より)
「カラス」がつく草本類
 ・ウリ科カラスウリ属カラスウリ
 ・カラスノエンドウ
 ・カラスノゴマ
 ・サトイモ科ハンゲ属カラスビシャク
 ・カラスムギ
名の由来
スズメノエンドウに対してカラスノエンドウ。カラスは大きいことを意味する。
岡山県情報
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです
 もどる ホーム

かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system