マメ科ソラマメ属カスマグサ,学名:Vicia tetrasperma,かのんの樹木図鑑
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カスマグサ

マメ科 ソラマメ属                       2年草
学名 : Vicia tetrasperma
( かす間草 ) 別名/ −−
花 期  4〜5月
分 布 本州・四国・九州・沖縄
生育地 日当たりのよい道ばたや畑,野原
参考図書
林弥栄監修『野に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉,1989年,P281


2006.5.4 岡山県吉備中央町 H16.5.2 岡山県「自然保護センター」
葉は偶数羽状複葉(うじょうふくよう)で,先端の小葉(しょうよう)は3分岐した巻きひげになる。この巻きひげを周囲の物に巻き付けながら立ち上がる。
葉腋(ようえき)から伸びた柄の先に蝶形花(ちょうけいか)をつける。花の色もカラスノエンドウとスズメノエンドウの中間的な色合いをとる。
H16.5.2 岡山県「自然保護センター」 H16.5.2 岡山県「自然保護センター」
豆果(とうか)は,ふつう種子が4つ入っている。表面に毛がないのもスズメノエンドウと異なる特徴。 未熟な果実。上からカラスノエンドウ,カスマグサ,スズメノエンドウ。
種子はカラスノエンドウが5〜10個,
カスマグサが4個,
スズメノエンドウが2個なのが普通。
スズメノエンドウは毛が密生している。
2006.4.30 岡山県「自然保護センター」
蝶形花(ちょうけいか)の比較。
花の数,色,大きさ 種子数
カラスノエンドウ 1〜3個ずつ,紅紫色,長さ12〜18o 5〜10個
カスマグサ 1〜3個(ふつう2個ずつ),淡い青紫色,長さ5〜7o 4個
スズメノエンドウ 4個ずつ,白紫色,長さ3〜4o 2個
・オオカラスノエンドウ(v.sativa)…緑肥用として輸入され野生化している。カラスノエンドウよりも全体に大きく毛が多い。豆果は褐色に熟す。(山と渓谷社「野に咲く花」P280より)
名の由来
カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間的な形態を示すことで,カラスの「か」とスズメの「す」の間=「かす間」と名付けられたらしい。しかし,学名を見てみると雑種という扱いではないようだ。

※なお,ヘチマにも同じような説がある。イトウリ(糸瓜)がトウリとなり,頭の「ト」が「イロハニホヘチリヌル…」の「へ」と「チ」の間ということでヘチマになったとうそうだ。トウリについては,トウウリ(唐瓜)が語源という説もある。
岡山県情報
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