ガガイモ科キジョラン属キジョラン,学名:Marsdenia tomentosa,かのんの樹木図鑑
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ガガイモ科 キジョラン属 つる性多年草 | |
学名 : Marsdenia tomentosa ( 鬼女蘭 ) 別名/ |
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花 期 | 8〜9月 |
分 布 | 本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄 |
生育地 | 常緑樹林内 |
参考図書 ・畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P168 |
H16.3.23 岡山県「宇甘渓」 | |
葉は対生(たいせい),卵円形で,基部は円形か浅い心形。葉の表面は無毛でつやがある。葉を傷付けると,白い液がでる。 | |
2011.7.24 岡山市御津九谷 | |
葉腋(ようえき)に散形花序(さんけいかじょ)をつける。花は直径約4o。キジョランはどこででも見られるというわけではないが,あるところへ行けば普通に見られる。しかし,花を見かけることは少ない気がしているが,どうだろう? | |
2011.10.23 岡山県高梁市川上町 | |
袋果(たいか)は,13〜15pの長楕円形。小さな花からは想像できないほど大きい。縦に割れて,中から長い白毛を持つ種子を出す。 | |
H16.3.23 岡山県「宇甘渓」 | H16.3.23 岡山県「宇甘渓」 |
つる性の常緑多年草ということだが,基部はかなり木質化していた。 | |
H16.3.23 岡山県「宇甘渓」 | H17.2.13 岡山県「宇甘渓」 |
寒い時期でも青々とした葉をつけている。これらの植物にとっては,落葉樹が葉を落とした冬の季節こそ日光を独占できる時期。 寒い時期には上のように葉をくるりとまるめて,まるでテントのように見える。 |
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2010.3.28 岡山県吉備中央町下加茂 | H18.11.25 岡山県吉備中央町 |
タテハチョウ科マダラチョウ亜科アサギマダラの食草として知られる。キジョランは有毒な乳液を出すが,アサギマダラの幼虫は葉脈に溝状の食跡をつけ,乳液の分布を止めてから葉を食べる。 |
岡山県で見られるガガイモ科の植物(いずれも草本) イケマ(カモメヅル属) コイケマ(カモメヅル属) キジョラン(キジョラン属) ガガイモ(ガガイモ属) オオカモメヅル(オオカモメヅル属) フナバラソウ(カモメヅル属) タチカモメヅル(カモメヅル属) ツクシガシワ(カモメヅル属) スズサイコ(カモメヅル属) |
キジョランは「鬼女蘭」の意味。種子につく長く白い冠毛を,鬼女の髪の毛に例えたとされる。 |
岡山県中部から北部にかけて分布する。個体数は少ない。 |
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