ガガイモ科ガガイモ属ガガイモ,学名:Metaplexis japonica,かのんの樹木図鑑
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ガ ガ イ モ

ガガイモ科 ガガイモ属          多年草(つる性)
学名 : Metaplexis japonica 
( 羅摩 ) 別名/カガミイモ(鏡芋),チチクサ(乳草)
花 期  8月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 日当たりのよいやや乾いた原野
参考図書 山と渓谷社「野に咲く花」P188


2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
葉腋(ようえき)から花序を伸ばす。薄紅色の花冠は5裂し,長い毛が目立つ。中央に見える丸い部分は「蕊柱(ずいちゅう)」と呼ばれ,雄しべと雌しべが合着(がっちゃく)し柱状になったもの。蕊柱をつくるのはガガイモ科の特徴。
2006.9.3 岡山県「自然保護センター」 2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
柱頭は蕊柱から突出し,花冠からも長く飛び出る。 葉は対生(たいせい)。先端は尖り,基部は心形。地下茎を伸ばして繁殖する。
2009.7.19 岡山市北区御津虎倉, 右下:2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
傷つくと白い乳液が出る。
2010.1.20 岡山県久米郡美咲町
ガガイモの種子。長い綿毛を有し風により散布される。テイカカズラの種子と似て見えるが,ガガイモは扁平で翼(よく)がある。
岡山県で見られるガガイモ科の植物(いずれも草本)
イケマ(カモメヅル属)
コイケマ(カモメヅル属)
キジョラン(キジョラン属)
ガガイモ(ガガイモ属)
オオカモメヅル(オオカモメヅル属)
フナバラソウ(カモメヅル属)
タチカモメヅル(カモメヅル属)
ツクシガシワ(カモメヅル属)
スズサイコ(カモメヅル属)
名の由来
ガガイモの名の由来には諸説あるようだ。山と渓谷社「山渓名前図鑑 野草の名前ー夏ー」によると,イモとは角形の袋果(たいか)をイモに見立てたということ。また,「ガガ」は,「カガミ」が訛ったもので,袋果の内側が光を反射して光って見えることによるという。かつては,カガミイモ,あるいは単にカガミと言われたらしい。

リンドウ科のガガブタもやはり「ガガ」が付く。花冠の内側に長い毛が密生する点は,本種とよく似ている。昆虫にも長い脚をもったガガンボというのがいる。「ンボ」というのは,トンボ(飛ん棒)と同じで,棒状のイメージだろう。従って,「ガガの棒」という意味だと思う。私は鬱陶しい長い毛と「ガガ」という語に関連があるように思うのだが…(私見)
岡山県情報
岡山県全域に分布。南部で普通。中部から北部にかけてはやや少ない。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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