ヒメユズリハ,学名:Daphniphyllum teijsmannii,ユズリハ科,ユズリハ属,姫譲葉,かのんの樹木図鑑
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 【ユズリハ科 ユズリハ属】  Daphniphyllum teijsmannii
  ヒメユズリハ 
【 姫譲葉 】   別名 /−− 
●常緑小高木
●高さ:4〜10m
●花期:5〜6月
●果期:10〜11月
●分布:本州(福島県以南),四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P277
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P421
葉身15p,葉柄3.5p,幅4p (05/01/08 21世紀の森)
2010.1.31 和歌山県白浜町
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
葉は互生(ごせい),枝先に集まってつく。葉身は,狭楕円形,長さ4〜15cm。側脈(そくみゃく)は,8〜10対,裏面は網状脈(もうじょうみゃく)が目立つ。縁は全縁(ぜんえん),ユズリハほど波打たない。両面とも無毛。葉柄はしばしば赤みを帯びる。
ユズリハに比べあまりたれ下がらないが,ユズリハにも垂れ下がっていないものがあるので注意が必要。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H15.8.13 岡山県 吉備高原 −公園樹−
うら面は,緑白色。網状脈(もうじょうみゃく)がはっきりと見える。ユズリハは,白色を帯びたものが多く,網状脈(もうじょうみゃく)は明瞭ではない。
2011.5.21 岡山県加賀郡吉備中央町上野(植栽)
前年枝の葉腋(ようえき)から総状花序を出す。花弁はなく,雄しべが多数あり,紫色の葯(やく)が目立つ。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H15.8.13 岡山県 吉備高原 −公園樹−
頂芽(ちょうが)は,ユズリハとは明確に異なる。葉柄が変化した芽鱗(がりん)が,頂芽を包み込んでいる。
葉腋
(ようえき)にある球形のものは花芽。赤みを帯びるのが普通。
核果(かくか)。熟すと藍黒色になり,表面に粉をふく。果序はたれ下がらない。
※ユズリハは,たれ下がる。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 2010.1.31 和歌山県白浜町
樹皮(じゅひ)は,灰褐色で皮目(ひもく)が散生する。まだ数本しか観察できていないが,ユズリハよりも皮目が目立たないようだ。 葉の大きさが,ユズリハに比べ小さいことからヒメユズリハとよばれるが,ユズリハよりもむしろ大木になる。
見どころ
→くらべてみよう!ユズリハとヒメユズリハ
かつては,トウダイグサ科に含められていたが,最近のDNAを用いた研究によりユズリハ科として独立させる方向が強い1)
名の由来
ユズリハよりも葉が小さいことによる。“ヒメ”は,小さいことを示す。
岡山県情報
暖地の林内に生育し,朝鮮半島,台湾にも分布。瀬戸内海沿岸よりも,太平洋沿岸に多い傾向がある。
岡山県内では,海岸沿いの限られた地域に自生し,岡山県版RDBで,準絶滅危惧種に指定される。
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