モチノキ科モチノキ属ウメモドキ,学名:Ilex serrata,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 モチノキ科 モチノキ属】  Ilex serrata Thunb.
  ウメモドキ
【 梅擬 】   別名 /−−
 ●落葉低木(らくようていぼく)
 ●高さ:2〜3m
 ●花期:6月ごろ (雌雄別株
(しゆうべっしゅ)
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州,四国,九州 (日本固有種)
参考文献:「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P458

2006.6.11 岡山県「自然保護センター」 2011.6.12 岡山県「自然保護センター」
雌雄別株,つまり,雄花をつける株と,雌花をつける株がある。写真は雄花。
花は離弁花,淡い紫色の花弁が4〜5個ある(6個のものもある)。雄しべも同様に4〜5個ある。中央には退化した雌しべがある。
2006.6.11 岡山県総社市「ヒイゴ池湿地」
こちらは雌花・花弁は普通,4〜5個ある。中央には太い黄緑色の花柱があり,その周囲に退化した雄しべが数個ある。
H15.7.27 岡山県「自然保護センター」
2009.7.12 岡山県総社市「ヒイゴ池湿地」
葉は互生(ごせい)。縁には細かく鋭い鋸歯がある。表面には短毛(たんもう)が散生(さんせい)し,裏面の脈上には細かな開出毛(かいしゅつもう)がある。基部はくさび形,先端はとがる。質感は,やや硬く,ごわごわした感じ。
H15.11.22 岡山県吉備高原 H15.11.22 岡山県吉備高原
小さな赤い核果(かくか)を多数つける。直径は約5mm。落葉後も枝に残る。
H15.11.22 岡山県吉備高原 H16.12.6 岡山県吉備高原
核果(かくか)の中には,核(かく)が4〜5個入っている。この小さな核の中には種子が1個入っている。
核果は,一カ所からだいたい3個ついていることが多いようだ。
2009.7.12 岡山県総社市「ヒイゴ池湿地」 H15.11.22 岡山県吉備高原
樹皮は灰褐色。まだら模様は,地衣類の付着によるのだろうか?

●見分けるポイント●
  1. 葉は上面に短毛が密生しており手で触れるとふさふさした感じがある。
     
  2. 鋸歯(きょし)は非常に細かく,先端が針のように尖る。
     
  3. アオハダIlex macropoda(右写真)
    ・アオハダも落葉後果実が残るが,短枝(たんし)の先端についていることで区別できる。
     
●豆知識●
  1. 葉や果実が白いものを「シロウメモドキ」,果実が黄色に熟すものを「キミノウメモドキ」という。全体無毛のものを「イヌウメモドキ」という。
     
  2. ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus はニシキギ科のツル性木本で,全くの別種。岡山県内では,中部,南部の二次林,里草地,林縁などによく見られる。

メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system