ニシキギ科ツルウメモドキ属ツルウメモドキ,学名:Celastrus orbiculatus,by.かのんの樹木図鑑
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 ニシキギ科 ツルウメモドキ属】  Celastrus orbiculatus
  ツルウメモドキ  
【 蔓梅擬 】
 別名 /ツルモドキ,ツルマユミ,アカミ
 英名 /Oriental Bittersweet
 ●落葉つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5〜6月(雌雄別株)
 ●果期:10〜12月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P440
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P67
2008.6.15 岡山県吉備中央町
葉は互生
(ごせい)。葉身は楕円形から倒卵形,長さ4〜10cm,基部はくさび形,先端は凸形。縁には細かな鋸歯(きょし)が並ぶ。両面とも無毛。質は硬く,少しごわごわした感じがする。托葉(たくよう)は落ちやすい。
H16.12.12 岡山県自然保護センター
落葉後のツルウメモドキ。果実を枝に残す。
H15.6.15 岡山県自然保護センター H15.6.15 岡山県自然保護センター
雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)がある。写真は実があるので雌株。
2012.11.25 岡山県総社市見延
H15.11.2 岡山県自然保護センター H15.11.16 岡山県自然保護センター
刮ハ(さくか)。球形で,直径7〜8mm。黄色に熟すと,果皮(かひ)が3裂し,朱色の仮種皮に包まれた種子が見える。
その後は,長く枝に残り,鳥類にアピールする。
仮種皮をつけた種子の多くは,このまま地面に落ちても発芽することはなく,鳥の消化器官を通過することで,発芽が可能になるらしい。
種子は長さ4mm。
2005.5.15 岡山県自然保護センター 2004.5.9 岡山県自然保護センター
雌雄異株(しゆういしゅ)。葉腋から短い花序を出し,直径6〜8mmの黄緑色の5弁花を多数つける。左が雄花序,右が雌花序。雌花序には,雄しべの痕跡らしきものが見える。
見どころ
他の植物に巻き付いたり,のし掛かったりしながら旺盛に繁殖する。植林では有害なツル植物として駆除の対象となる。
名の由来
赤い果実をたわわに枝に残すところをウメモドキ(Ilex serrata)になぞらえ,ツル性であることによる。
岡山県情報
山野や丘陵地の雑木林の林縁などでよく見かけ,朝鮮半島や中国大陸中北部にも分布。岡山県内では,全域に分布する。南部に多い。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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