モクレン科モクレン属シデコブシ,学名:Magnolia tomentosa,かのんの樹木図鑑
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 【モクレン科 モクレン属】  Magnolia tomentosa
  シデコブシ
  
【 四手辛夷 】   別名 / ヒメコブシ
 ●落葉小高木
 ●高さ:5m
 ●花期:3〜4月
 ●果期:10月頃
 ●分布:本州(東海地方の伊勢湾周辺地域)
参考文献:「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社) P378

2004.4.10 岡山県吉備中央町「21世紀の森」
花は白色から淡い紅色帯びるものまである。
花被片
(かひへん)は12〜18個あり,すべて同形。コブシに比べるとかなり細長い。中央には多数の雄しべと雌しべがあり,円錐状の花床(かしょう)に螺旋状につくのはモクレン科に共通した特徴である。
※タムシバやコブシは花被片が9個で外側の3個は小さくて愕状になっている。
H15.7.22 岡山県加茂川町「21世紀の森」 H15.7.22 岡山県加茂川町「21世紀の森」
葉は,互生(ごせい)で全縁(ぜんえん)。先端は,にぶくとがるか,円形になるのが特徴。 袋果(たいか)が集まった集合果(しゅうごうか)。コブシに比べるとかなり小さめ。
H15.8.29 岡山県加茂川町「21世紀の森」 H16.4.10 岡山県加茂川町「21世紀の森」
開裂をはじめた。赤い種子がのぞいている。
H16.4.10 岡山県加茂川町「21世紀の森」 2004.4.13 岡山県「21世紀の森」
樹皮は灰褐色で皮目が目立つ。
名の由来
四手(しで)に似た花をつけるコブシの意味。
四手は,玉串
(たまぐし)やしめ縄などにつけて垂らす紙である(右写真)。
シデコブシの長く白い花被片が四手を連想させるのだろう。
四手に由来する名をもつ植物には,シデザクラ(ザイフリボク)イヌシデがある。
別名のヒメコブシについて
植物名における「ヒメ」はふつう小型であることを意味する。しかし,コブシとヒメコブシの花の直径を図鑑で確認するといずれも7〜10pであまり違わないようだ。シデコブシの花被片の方が細く,女性的なイメージがするからだろうか。
岡山県情報
岡山県内には自生しない。庭木,公園樹などに見かける。
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