バラ科ザイフリボク属ザイフリボク,学名:Amelanchier asiatica,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【バラ科 ザイフリボク属】  Amelanchier asiatica
 ザイフリボク  
【 采振木 】   別名/ シデザクラ(四手桜)
 ●落葉小高木
 ●高さ:5〜10m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州(岩手県以南),四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(山と渓谷社)P658
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P326

H17.4.26 岡山県「大平山」
あまり身近にたくさんあるという印象はなかったが,大平山のふもとを車で走っていると,結構たくさんあることに驚く。この時期,白い花を見かけて車を停めると,マルバアオダモ(モクセイ科)かウワミズザクラ(バラ科)か本種であることが多い。
H17.4.26 岡山県「大平山」 2010.5.2 岡山県真庭市勝山
ザイフリボクの名の由来になった花には細長い花弁が5個り,枝先に数個がかたまってつく。雄しべは20個,雌しべは5個ある。
H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上 H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上
第一印象はあまり特徴のない葉。
葉は互生(ごせい),葉身は楕円形,長さ4〜9p。基部は円形から鈍形,写真では見えにくいが,ふちには浅く細かい鋸歯(きょし)がある。
冬芽。芽鱗の間から,白毛が見えることがよくある。
H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上 H17.1.14 岡山県「半田山植物園」
ナシ状果。果実は熟すと白い粉をかぶったような黒紫色になる。食用にもなる。 樹皮(じゅひ)の様子。なめらかで縦にスジが入っている。
セイヨウザイフリボク(Amelanchier canadensisは北アメリカ原産で,本種とは近縁である。ジューンベリーという名で出回っていることが多いのは果実が6月頃収穫できるからである。
名の由来
「ザイフリボク」は「采振木」と書く。細長く白い花弁をつけた花を采配(さいはい)を振る姿に見立てたとされる。
別名の「シデザクラ」は,「四手桜」と書く。細長く白い花弁を四手になぞらえたとされる。
▲采配(さいはい)
武将が指揮にもちいた道具で短い棒の先に,白い紙などを短冊状に多数つけたもの。
▲四手(しで)
玉串(たまぐし)やしめ縄などにつけて垂らした紙。
岡山県情報
岡山県南部から中部にかけて分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system