ミズキ科ミズキ属ハナミズキ,学名:Benthamidia florida,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 ミズキ科 ミズキ属】  Benthamidia florida
  ハナミズキ
【 花水木 】   別名 / アメリカヤマボウシ
 ●落葉高木または小高木
 ●高さ:5m (原産地では12m)
 ●花期:4〜5月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:北アメリカ原産
参考文献:「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P646

H15.8 岡山県吉備中央町(植栽) H15.8 岡山県吉備中央町(植栽)
葉は対生,枝先に集まってつく。
ヤマボウシよりは,大きめで,葉の波うち方は小さい。
湾曲して先端に向かう葉脈
(ようみゃく)は,ミズキ科に特徴的。
裏面には,短毛が密生する。同属のヤマボウシは,ほとんど無毛だが,脈腋(みゃくえき)の毛については,ヤマボウシのほうが明確に多い。
H16.4.18 岡山県御津町(植栽) H16.4.18 岡山県御津町(植栽)
花弁のように見えるのは,総包片(そうほうへん)。ハナミズキの総包片は先端が凹型になっている。 総苞片の中央には,花序がある。
H16.4.25 岡山県吉備中央町(植栽) H15.8 岡山県吉備中央町(植栽)
白花のハナミズキ。一見ヤマボウシに見えるが,総包片の先端がくぼんでいるのはハナミズキの特徴。 カキノキを思わせるような,ごつごつとした割れ目がある。
ヤマボウシの樹皮は不規則にはがれまだら模様になることで区別できる。
H15.8.13 岡山県吉備中央町(植栽) 2005.11.23 岡山県吉備中央町(植栽)
核果(かくか)。熟すと美しい紅色に染まる。ヤマボウシのような集合果(しゅうごうか)にはならない。落葉後も遅くまで枝に残る。
H15.12.29 岡山県吉備中央町(植栽) H15.12.29 岡山県吉備中央町(植栽)
花芽(はなめ・かが)。必ず枝先につく。白い伏毛(ふくもう)に覆われている。 葉芽(はめ・ようが)。2個の芽鱗(がりん)に包まれ,白い伏毛(ふくもう)に覆われている。
H16.12.11 岡山県吉備中央町(植栽) H16.12.11 岡山県吉備中央町(植栽)
総苞片 樹皮 果実
ヤマボウシ 先端が尖る 樹皮が剥がれる 核果の集合果
ハナミズキ 先端がくぼむ。 カキノキのような割れ目 液果状の核果

総苞片の色は,普通はヤマボウシは白,ハナミズキは桃色だが,紅花のヤマボウシ(f.rosea)や,白花のハナミズキといった品種も見られる。そのため,花の色では区別できない。

葉での区別は難しいが,しいて言えば,ハナミズキの方が大きく,ふちの波うち方が小さい。また裏面には,ハナミズキは短毛が密生するが,ヤマボウシはほとんど無毛。ただし脈腋については,ヤマボウシの方が明らかに茶褐色の毛が目立つ。
名の由来
美しい花(総苞片)をつけるミズキ科の樹木という意味だと思う。
岡山県情報
北アメリカ原産で,庭木や街路樹,公園樹としてよく見かける。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system