カバノキ科ハシバミ属ツノハシバミ,学名:Corylus sieboldiana,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【カバノキ科 ハシバミ属】  Corylus sieboldiana
 ツノハシバミ  
【 角榛 】   別名/ ナガハシバミ
 ●落葉低木
 ●高さ:2〜3m
 ●花期:3〜5月 雌雄同株,花は葉の展開前に開く。
 ●果期:9〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
 
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P206

H15.7.22 岡山県吉備高原「21世紀の森」
H16.10.31 岡山県「大平山」
2012.8.29 岡山県新見市「雄山雌山」
葉は互生。長さ5〜11pの広倒卵形で,先端は急に鋭くとがり,基部は円形〜心形。
縁には,不ぞろいの鋭い重鋸歯
(じゅうきょし)がある。
葉脈(ようみゃく)は,うら面に盛り上がる。脈上には,斜上毛が生え,脈腋(みゃくえき)には,毛叢がある。
H15.7.22 岡山県吉備高原「21世紀の森」
雄花の小苞(しょうほう)が筒状になって,堅果(けんか)を包み込んでいる。
中には,ドングリのような堅果が入っている。
H15.11.9 岡山県吉備高原「21世紀の森」 H15.11.9 岡山県吉備高原「21世紀の森」
雄花序は芽鱗(がりん)はなく,裸出している。
そばにあるのは雌花序か葉が入っている冬芽と思われる。どちらかはこの時点では分からない。
こちらも,雌花序か葉が入っている冬芽。芽麟は赤褐色。
2005.3.20 岡山県「21世紀の森」 H15.10.25 岡山県「21世紀の森」
雌花序。芽鱗(がりん)に包まれたまま開花し,柱頭をのぞかせる。なんとも目立たない花だ。 この中に堅果(けんか)がある。
果実をつつんでいるものは,果苞といわれ,雌花の小苞
(しょうほう)が筒状になったもの。
H16.10.31 岡山県「大平山」 2005.7.18 岡山県「大平山」
葉は互生(ごせい)。この時期葉腋(ようえき)に,赤みを帯びた冬芽が目立つ。
2007.4.5 岡山県吉備中央町 2007.4.5 岡山県吉備中央町
雄花序は,褐色で長く垂れ下がる。 雌花序。芽鱗に包まれたまま開花し,赤い柱頭が飛び出している。
2007.4.5 岡山県吉備中央町 2009.5.31 岡山県鏡野町
樹皮(じゅひ)はなめらかで,横に長い皮目がある。
見どころ
近縁に以下の種がある。
・ハシバミ (Corylus heterophylla var. thunbergii)
・セイヨウハシバミ(ヘーゼルナッツ)(Corylus avellana)
セイヨウハシバミの果実であるヘーゼルナッツ同様,堅果(けんか)が食用になる。ある温泉の売店で,セイヨウハシバミの堅果を「食べられるドングリ」と称して売っていた。たしかに,ドングリに似てはいるが…ドングリとはブナ科の果実を指す。この商品は「殻つきヘーゼルナッツ」とでもして販売すべきだろう。
名の由来
榛柴実(はりしばみ)からの転訛したという説と,葉にしわが多いので葉皺(はしわ)が転訛したという説がある2)
ツノ(角)は,角状に伸びた果苞の形に由来するということで間違いないだろう。
岡山県情報
岡山県内は,北部を中心に分布する。吉備中央町では,多くはないが時に見かける。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 もどる ホーム


Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system