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 【カバノキ科 ハシバミ属】  Corylus avellana
 セイヨウハシバミ  
【 西洋榛 】   別名/ ヘーゼルナッツ 
 ●落葉低木
 ●高さ:
 ●花期:3〜4月 雌雄同株(しゆうどうしゅ)
 ●果期:
 ●分布:ヨーロッパ原産
 
参考文献:山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑3 山に咲く花」p205

H16.6.12 岡山市「半田山植物園」
葉は花よりも後に展開する。基部はハート形に切れ込み,縁には歯牙状の重鋸歯(じゅうきょし)がある。互生(ごせい)。
H16.3.6 岡山市「半田山植物園」 H16.3.6 岡山市「半田山植物園」
【雄花序】
冬芽状の雄花序。
展開すると,このように伸びて,花粉を放出するようになる。
H17.3.5 岡山市「半田山植物園」
昨年も3月上旬に開花を確認しているが今年も雄花序の開花を見ることができた。
シダレウメやマンサク,ロウバイの開花は大々的に宣伝されているのに…地味な花はちょっと可愛そう。でも,そもそも風媒花(ふうばいか)に宣伝は不要なのである。
(※2007年は,暖冬。2月下旬には満開だった。)
H16.3.6 岡山市「半田山植物園」 H17.3.13 岡山市「半田山植物園」
【雌花序】
芽鱗(がりん)に包まれたまま開花するのだそうだ。赤い柱頭だけが芽鱗(がりん)の外に伸びる。
 今年もこの奥ゆかしい雌花を見ることができた。
 華やかなシダレウメや,シナマンサク,ニシキマンサクに囲まれたこの場所で,いったい何人の人がこの小さな花に気付いただろう。
 かく言うわたしも先週は雄花ばかりに気を取られ,雌花のことをすっかり忘れていた…。
もっとも,風媒花(ふうばいか)にとっては,目立つ工夫は必要ないわけだが。でも,よく見ると赤い柱頭(ちゅうとう)は,けっこう目立つ…
しかし,昆虫にとっては赤は必ずしも目立つ色ではないらしい。

●ハシバミ属●

  1. →ハシバミ (Corylus heterophylla var. thunbergii)
  2. →ツノハシバミ (Corylus sieboldiana)
●備 考●
  • ヘーゼルナッツ
    果実はヘーゼルナッツとして知られる。ある温泉で“食べられるドングリ”と称して,殻のままのヘーゼルナッツが売られていた。たしかに,セイヨウハシバミの堅果は見た目はドングリに似ている。しかし,ドングリはふつう,ブナ科植物の堅果を指す。殻を剥いて売れば,ただのヘーゼルナッツが,殻をつけたまま売れば“食べられるドングリ”になるのはおかしいだろう…。

メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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