ブナ科コナラ属シラカシ,学名:Quercus myrsinaefolia,かのんの樹木図鑑
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【ブナ科 コナラ属】 | Quercus myrsinaefolia | |
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【 白樫 】 別名 / クロカシ, ホソバガシ | ||
●常緑高木(じょうりょくこうぼく) ●高さ:20m ●花期:5月 雌雄同株(しゆうどうしゅ) ●果期:その年の秋 (1年で成熟する) ●分布:本州(福島・新潟県以西),四国,九州 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P260 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P370 (3) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P222 (4) おかやまの自然第2版,岡山県環境保健部自然保護課,1993年 |
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アラカシ(Quercus glauca),ウラジロガシ(Q. salicina)などとは,典型的な葉では分かりやすいが,特に徒長枝や幼木では迷うことも多い。 典型的な葉では,アラカシの方が幅が広いのだが,特にアラカシの葉の形や大きさは変異が大きい。私は鋸歯が葉の1/2まであるのがアラカシ,葉の2/3まであるのがシラカシというふうに区別している。 また,ウラジロガシについても,典型的な葉では葉裏の白さで区別できるが,これもけっこう変異がある。ウラジロガシの方が葉の縁がよれていて,先端が尾状に長くとがることや,冬芽で総合的に判断するようにしている。 |
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材は淡い紅褐色で堅く,器具材(金槌の柄,カンナの台など),建築材,船舶材などに利用される(1)。かつては,槍の柄にも用いられたそうだ(2)。 萌芽力が強く,生け垣や防風林,また,樹形が美しいことから街路樹や公園樹などにも利用される(1)(2)。 |
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材は淡い紅褐色だが,アカガシに比べて色が淡いのでシラカシと呼ばれる(1)。あるいは,葉の裏面が白っぽい(ウラジロガシほどではないが…)ことに由来するとする説もある(2)。 別名のクロガシは,樹皮が黒っぽいことによるそうだが,アラカシもクロカシの別名をもつので混同されているのかも知れない。 いずれにしても,材としての利用価値が高いことをうかがわせる名前である。 |
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岡山県下全域に広く分布し,特に中北部に多い(3)。美咲町(旧旭町)八幡神社,勝山町城山,高梁市(旧川上町)穴門山では,シラカシが主な優占種である(4)。 |
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