ヤマノイモ科ヤマノイモ属オニドコロ,学名:Dioscorea tokoro,かのんの樹木図鑑
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ヤマノイモ科 ヤマノイモ属 多年草 | |
学名 : Dioscorea tokoro ( 鬼野老 ) 別名/トコロ,ナガトコロ |
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花 期 | 7〜8月 |
分 布 | 北海道,本州,四国,九州 |
生育地 | 林縁 |
参考文献 (1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」 (2) 金園社「気を付けよう!毒草100話」中井将善 |
2006.8.2 岡山県高梁市 | |
オニドコロは雌雄別株。つまり,雄花をつける株と雌花をつける株が別々に存在する。 中でもオニドコロは,雄花序を上向きにつけるのが特徴。非常に紛らわしいヒメドコロは,雌花序,雄花序ともに垂れ下がる。 ただ,上の写真は雄花序がしっかりと立ち上がっているので分かりやすいが,花序が長くなるにつれ垂れ下がってくる場合もあるようだ。個体の一部だけ見ないで,全体的に観察することが大切。 吉備高原では,同属のカエデドコロも道路沿いなどでよく見かけるが,黄色の濃い花序をつけるので,ぱっと見た目で区別できる。 |
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2006.8.2 岡山県高梁市 | 2006.8.2 岡山県高梁市 |
葉は互生(ごせい)。ヤマノイモ属の中では,葉が丸っこく,縁がほとんど切れ込まないのが特徴。 ちなみに,ヤマノイモは,葉が対生なのですぐに区別できる。 |
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2006.8.2 岡山県高梁市 | |
雄花。花被片(かひへん)が6個。雄しべが6個ある。 | |
2006.8.21 岡山県「大平山」 | |
雌花は垂れ下がる。右はやや成長が進み子房がふくらんできたもの。花序の基部の方から成熟している様子がよく分かる。 | |
H16.11.13 岡山県吉備中央町 | H16.11.13 岡山県吉備中央町 |
成熟した果実。ヤマノイモの果実と比べると楕円形がつよい。 | 種子は,片方にだけ翼(よく)があるのが特徴。ヤマノイモのものとよく似ている。 |
食用にされるヤマノイモと似ているが,ヤマノイモは葉が対生であるのに対し,本種は互生であることで容易に区別できる。 根塊には,アルカロイドを含み,食用には向かず,腰痛,リュウマチなどの民間薬として利用される。 |
「大辞林 第二版」(三省堂)によると「根茎は太くひげ根を多数出し,これを老人のひげに見たて「野老」の字をあてる」とある。地域によっては,根茎を正月飾りに用いたり,灰汁抜きをして食用にしたりする。 同じ仲間に,ヒメドコロ,カエデドコロ,タチドコロ,ウチワドコロ,キクバドコロなどがある。ハシリドコロは,ナス科の多年草。根茎がオニドコロに似ることによる名であるが全く別の仲間。 |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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