リンドウ科ツルリンドウ属ツルリンドウ,学名:Tripterospermum japonicum,かのんの樹木図鑑
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ツルリンドウ

リンドウ科 ツルリンドウ属                     多年草 
学名 : Tripterospermum japonicum 
(蔓竜胆) 別名/−−
花 期  8〜11月
分 布 日本全土
生育地 やや湿り気のある林縁など薄暗いところ
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P173
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年


200611.21 岡山県吉備中央町「大平山」
可愛らしい液果をつける。光沢がある紅色は林道をあるいているとよく目につく。先端には花柱が残っている。食べられないこともないそうだが,美味しくはない。
H15.10.4 岡山県自然保護センター H16.8.15 岡山県自然保護センター
花冠は淡い紫色で先端で5裂する。
リンドウ科の特徴のひとつに雄しべと雌しべの成熟する時期をずらして自家受粉を避けることがあるが,ツルリンドウもリンドウと同じく,雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)のようだ。
右上の写真はおそらく,雌性期に入ったもの。雌しべの先端が開いて,花粉の受け入れ態勢が整っている。
2005.10.2 岡山県自然保護センター
こちらは,雄しべがほぼ役目を終え,雌性期に入ろうとしている。雌しべの先端が開きかけている。
H15.10.12 岡山県自然保護センター
花冠から顔をのぞかし始めた液果。こんなに成熟しているにもかかわらず,花冠が残っているのは不思議な気がする。
H15.10.4 岡山県自然保護センター H16.8.15 岡山県自然保護センター
葉は対生。光沢があり,短い葉柄がある。つる性で小さな植物に巻き付くが,あまり上へは登らないようだ。
2006.12.31 岡山県吉備中央町
アカマツ林にも,やや湿り気のある北側の斜面や林縁部では多く見かける。
名の由来
ツル状のリンドウの意味。
岡山県情報
岡山県内では,全域に広く分布する。(2)

岡山県内に自生するツルリンドウ属は本種のみ。
なお,リンドウの名がつく植物は本種をふくめ次の4種が県内に自生する。(3)
花期 花冠の長さ 岡山県版RDB
ツルリンドウ ツルリンドウ属 8〜10月(秋) 3〜5p  
リンドウ リンドウ属 9〜11月(秋) 4〜5p  
フデリンドウ 4〜5月(春) 2〜2.5p  
コケリンドウ 3〜5月(春) 1〜1.5p 絶滅危惧T類
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