イチヤクソウ科ギンリョウソウ属ギンリョウソウ,学名:Monotropastrum humile,かのんの樹木図鑑
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ギンリョウソウ

イチヤクソウ科 ギンリョウソウ亜科 ギンリョウソウ属 腐生植物
学名 : Monotropastrum humile
( 銀竜草 ) 別名/ ユウレイタケ
花 期  5〜8月 ※1
分 布 日本全土 ※1
生育地 やや湿り気のある山地 ※1
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P190
(2) 佐竹義輔ほか編,日本の野生植物 草本V合弁花類,平凡社,1981年,P6
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(4) 中原清士,羽賀実著,岡山の野の花 春,山陽新聞社,1983年,P230


H17.4.25 岡山県「宇甘渓」
葉緑素をもたない腐生(ふせい)植物。葉緑素をもたず,根に菌類が共生して菌根をつくる。ギンリョウソウはこの菌糸を取り込んで栄養としている。
1カ所に数本がまとまって生えることが多い。白い鱗片葉
(りんぺんよう)は,葉が退化したもので,互生している。先端の花は,下を向いて生える。
H17.4.25 岡山県「宇甘渓」 H17.4.25 岡山県「宇甘渓」
花を下から覗いたところ。雄しべは10個あり,葯は黄色。中央には青紫色を帯びた柱頭(ちゅうとう)。がある。(ギンリョウソウモドキは黄褐色)
雄しべの花糸(かし)には,細かな毛が密生している。
軸の部分にも白い鱗片葉がびっしりと鱗のように並んでいる。
2015.6.6 岡山県立森林公園
花期 果実 花弁の縁
ギンリョウソウ 5〜8月 液果が下向きにつく なめらか
アキノギンリョウソウ
(ギンリョウソウモドキ)
8〜9月 刮ハが上向きにつく 不規則な歯牙がある
名の由来
薄暗い林道で目にするギンリョウソウの透明感のある白さは,気味悪さを感じさせる。別名のユウレイタケは,それをよく表している。タケと名付けたあたり,昔の人はこれをきのこの仲間と考えたのかもしれない。
ギンリョウソウは,「下向きにつく花とうろこ状の鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てたもの。」(1)
岡山県情報
岡山県内では,全域に広く分布する。
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