ツツジ科スノキ属ナツハゼ(ヤマナスビ),学名:Vaccinium oldhami,by.かのんの樹木図鑑
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 【ツツジ科 スノキ属】  Vaccinium oldhami
  ナツハゼ 
【 夏櫨 】   別名 / ヤマナスビ,スイミ,ガンス
 ●落葉低木
 ●高さ:1〜3m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:8〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P152
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P295

H15.6.29 岡山県「自然保護センター」 H16.4.18 岡山県吉備高原
葉は互生(ごせい)。葉身は楕円形から広卵形,長さ3〜8p。縁は全縁(ぜんえん)で,縁や葉の表面には先端が腺(せん)になった粗い毛が生えている。
同じツツジ科のネジキと似ているが,ネジキよりもざらつく。
冬の間葉を落としていたナツハゼにも,いつの間にか葉が生い茂り,ふと見ると,枝先には蕾がついていた。新しい枝は短い毛に覆われている。
H17.5.22 岡山県「21世紀の森」 H16.5.30 岡山県吉備高原
枝先から総状花序(そうじょうかじょ)をだし,赤みを帯びた花を多数つける。花冠は鐘型で浅く5裂する。裂片はやや外側に反り返る。雄しべは10個ある。花は下向きにつく。
H15.6.29 岡山県「自然保護センター」
初夏の果実(かじつ)。まだ熟していない。美味しくなるまではもうちょっとのしんぼう。
2006.9.24 岡山県「自然保護センター」
果実は球形で,直径4〜6o。黒く熟し,味はまさにブルーベリー(ツツジ科)。ブルーベリーよりも粒が小さく,やや皮が厚いため口当たりではかなわないが,甘酸っぱくておいしい。口の中が黒くなる。
H14.12 岡山県「自然保護センター」 2005.11.20 岡山県「自然保護センター」
紅葉もなかなか美しい。吉備高原の秋を彩る主役のひとつだ。
見どころ
葉だけの時期には,ネジキ Lyonia ovalifolia var.ellipticaと混同しやすいが,ナツハゼの方がざらついた感じがある。
名の由来
初夏に針葉が赤く色づいた様を,ハゼノキになぞらえたもの。
岡山県情報
アカマツ林やコナラ林などの日当たりの良いやや乾燥した林内に自生する。朝鮮半島南部や中国大陸にも分布。岡山県内では全域に広く分布する。
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