ツツジ科ネジキ属ネジキ,学名:Lyonia ovalifolia var.elliptica,by.かのんの樹木図鑑
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【ツツジ科 ネジキ属】 | Lyonia ovalifolia var.elliptica | |
【 捩木 】 別名 /カシオシミ,カシヨセ,アカギ,アカメ,ヌリバシ,ハイカヅキ | ||
●落葉低木(らくようていぼく)〜小高木(しょうこうぼく) ●高さ:2〜7m ●花期:5〜7月 両性花(りょうせいか) ●果期:9〜10月 ●分布:本州(東北地方南部以南),四国,九州(日本固有種) |
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参考文献 1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P124 2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P281 |
2011.6.15 岡山県加賀郡吉備中央町 | H15.7.13 岡山県「自然保護センター」 |
葉は互生(ごせい),葉身は広卵形から卵状楕円形で,長さ5〜10p,基部は円形またはくさび形,先端は尾状に尖る。縁は全縁(ぜんえん)で,強く波打つ。表面には一面に伏毛(ふくもう)がある。裏面は脈上から葉柄(ようへい)にかけて白い毛が目立つ。葉柄及び主脈は赤味を帯びる。 | |
一見,同じツツジ科のナツハゼを思わせるが,ナツハゼの葉は表面にかたい毛があり,ごわごわした感じがする。 | |
H16.5.30 岡山県加賀郡吉備中央町 | H16.5.30 岡山県加賀郡吉備中央町 |
前年枝の葉腋(ようえき)から総状花序(そうじょうかじょ)を出し,つぼ形の白い花を多数下向きにつける。 | 花冠は壺型で浅く5裂している。花冠の表面には身近な毛がまばらに生えている。雄しべは10個ある。 |
H15.7.13 岡山県「自然保護センター」 | 2005.11.6 岡山県加賀郡吉備中央町 |
果実はやや平たい球形で直径約3o,上向きにつく。花は下向き,実は上向きというものは結構多い。果実になってしまえば,なるべく目立って鳥に食べてもらえた方がよいわけである。 | 紅葉はたいへん美しい。くすんだような赤色に色づくこともある。 |
H16.3.13 岡山県加賀郡吉備中央町 | 2010.2.20 岡山市北区三和 |
果期は9〜10月なので,種子を落としたあとの果実かもしれないが,3月になった今でも枝に残っている。 | 果実は上向きに付き,長く枝に残る。 |
2010.2.22 岡山県加賀郡吉備中央町 | |
刮ハ(さくか)は,5つに裂開。果柄は強く容易には脱落しない。5個の細い萼片(がくへん)が残っている。 | |
2010.2.22 岡山県加賀郡吉備中央町 | |
2010.3.19 岡山県真庭市豊栄 | |
新枝は鮮やかな赤色を帯びる。 | |
2010.3.19 岡山県真庭市豊栄 | H16.4.3 岡山県「はるみの丘」 |
冬芽と維管束痕(いかんそくこん)。冬芽は2個の赤褐色の芽鱗(がりん)が向き合った形をしている。 | ネジキの冬芽の展開の様子。2枚の赤い芽鱗(がりん)を押し開くようにして芽がでてきた。 |
H15.8.29 岡山県吉備中央町「21世紀の森」 | 2010.3.19 岡山県真庭市豊栄 |
このねじれたような樹皮(じゅひ)が最大の特徴。ネジキの名前の由来にもなっている。 | 深い割れ目がはしっている。 |
葉だけの時期には,ナツハゼ Vaccinium oldhamiと混同しやすいが,ナツハゼの方がざらついた感じがある。 | |
和名のネジキは,樹皮のねじれに由来。 別名のアカギ,アカメ,ヌリバシなどは,新枝が美しい赤味を帯びていることに由来している。 |
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アカマツ林やコナラ林などの日当たりの良い林内に自生する。台湾や中国大陸にも分布。岡山県内では全域に分布する。 | |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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