ツゲ科ツゲ属ツゲ,学名:Buxus microphylla var. japonica,by.かのんの樹木図鑑
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 【ツゲ科 ツゲ属】 学名 : Buxus microphylla var. japonica
   ツ  ゲ
【 黄楊 】
  別名 / ホンツゲ,アサマツゲ
  英名 / Box Tree, Litteleleaf Boxwood
 ●常緑低木〜小高木
 ●高さ:1〜3m(稀に9m)
 ●花期:3〜4月, 雌雄同株
 ●果期:10月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」P496
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P179

2006.3.15 岡山県高梁市有漢
民家の庭先に植えられていたツゲ。こんなにじっくりと花を見たのは初めてで,何がどうなっているのか理解しきれなかった。
図鑑で調べてみると,小さな花を束生(そくせい)し,花序の中央には雌花が1個,その周辺に数個の雄花が取り囲むとのこと。
(山渓「樹に咲く花」より) 上の写真でも中央に3個の柱頭がはっきりと分かる。花弁はない。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」 2007.3.4 岡山県「半田山植物園」
花期も終わりに近づき,雄しべはだいぶ元気がない。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」
葉は対生(たいせい)。葉身は倒卵形から長楕円形,長さ1〜3cm。先はわずかにへこむ。革質で,表面には光沢がある。主脈のみが目立ち表面にやや隆起している。縁は全縁(ぜんえん)。裏面は淡い緑色。主脈(しゅみゃく)上に毛があるようだ。縁が軽く裏面に反っているのがよく分かる。葉には毒性分があるという。
2006.3.29 岡山県「半田山植物園」 2007.1.27 福岡市動植物園
灰白色〜灰褐色。老木になると縦の割れ目が目立つ。 剪定され美しく?形を整えられたツゲの木。和風の庭によく似合う。刈り込みには強く,生け垣にも多用される。
見どころ
ツゲの木材は,堅く緻密であるため,将棋の駒や,櫛,印材,細工物などに用いられてきた。近年は高級品となっている。
これに対して,材が役に立たないという意味で「イヌ」と冠せられたイヌツゲ(Ilex crenata)は,モチノキ科。葉の質感や大きさが似ることから付けられた名であるが,分類上には全く異なる。イヌツゲ(図1)は葉が互生なのに対して,ツゲ(図2)は対生であることで容易に見分けられる。
図1 図2
名の由来
岡山県情報
温暖な山地の石灰岩地や蛇紋岩地に稀に生育する。
岡山県内では,中北部に自生。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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