ツヅラフジ科アオツヅラフジ属アオツヅラフジ,学名:Cocculus trilobus,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属】  Cocculus trilobus
  アオツヅラフジ  
【 青葛藤 】   別名 / カミエビ
 ●落葉つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:7〜8月 雌雄異株
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北海道,本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P157
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2003.5.18 岡山市護国神社付近
直径6〜7ミリの核果(かくか)をつける。熟した果実(かじつ)は,表面に白い粉を帯びる。一見,おいしそうに見えるが有毒。
H16.10.24 岡山県自然保護センター 2003.8.11 岡山県加茂川町
葉は互生(ごせい)葉身(ようしん)広卵(こうらん)形〜卵心(らんしん)形で,変化が大きく,浅く3裂することもある。長さ3〜12p。ふちは全縁(ぜんえん) 裏表ともに,淡い褐色の毛がある。うら面の葉脈の上には特に多い。
5本の主脈(しゅみゃく)が目立つ。
2010.6.20 岡山県真庭郡美咲町 H16.6.27 岡山県吉備中央町
花は小さく目立たない。花弁と萼片(がくへん)は6個ある。これは雄花序(ゆうかじょ)。雄しべが6個ある。
2012.6.29 岡山県高梁市川上町
雌花序(しかじょ)には花が少ない。雌花には雌しべが6個と,仮雄しべが6個ある。
2014.8.22 岡山県高梁市巨瀬町
2003.8.11 岡山県加茂川町 2003.5.18 岡山市護国神社付近
若い果実(かじつ)
3裂した葉もある。
2003.9.18 岡山県吉備中央町
(かく)は,直径約5o。まるでアンモナイトのよう。種子はこの中にある。
見どころ
果実の中には,アンモナイトか何かの幼虫を思わせるユニークな形の(かく)がある。
全株にアルカロイドを含み有毒。果実は一見おいしそうに見えるので注意が必要。本種のツルや根を乾燥した物は木防巳(もくぼうい)という名の生薬(しょうやく)で,利尿薬などに利用される。
ツヅラフジ(Sinomenium acutum)とは近縁だが,本種の方が小形。
名の由来
「アオ」は,実が青いからか? 「ツヅラ(葛)」と「フジ(藤)」はいずれも,つる植物を表すので意味が重複しているように思うが…(私見)
岡山県情報
岡山県内全域に分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system