【トチノキ科 トチノキ属】 | Aesculus turbinata Blume | |
【 栃の木・橡の木 】 別名 /−− | ||
●落葉高木 ●高さ:20〜30m ●花期:5〜6月 雌雄同株 ●果期:9月ごろ熟す ●分布:北海道(札幌市以南),本州,四国,九州 (日本固有) |
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参考文献「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P394 |
2008.8.24 岡山県吉備中央町(植栽) | |
掌状複葉(しょうじょうふくよう)で対生(たいせい)。長い葉柄をもつ。小葉は5〜9個で,小葉には葉柄(ようへい)がない。葉脈は直線的でほぼ平行に伸びる。 吉備高原の山中でよく見かけるコシアブラも大きな掌状複葉だが,小葉に葉柄があることで区別できる。 |
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2009.5.31 岡山県鏡野町 | 2009.5.31 岡山県鏡野町 |
大小の葉が入り交じり見事なまでに,無駄なく平面を構成している。 | 裏面の様子。主脈は裏面に隆起し,短毛が密生している。 |
2006.10.21 岡山県吉備中央町 | |
秋の黄葉。 | |
2009.5.31 岡山県鏡野町 | |
雌雄同株。枝先に大型の円錐花序(えんすいかじょ)をつけ,上部に雄花,下部に雌花がつく。 セイヨウトチノキは,花に赤味が入る。 |
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H16.9.11 岡山県 | |
刮ハ(さくか)。熟すと3裂し,黒くて光沢のある種子が出てくる。ドングリと同様に,小動物が地中に貯蔵する行為により,種子を散布する。種子が大きく,「あく」が強いため,小動物は一気に食べられないため,貯蔵すると言われている。 | |
2005.9.23 岡山県立森林公園 | |
吉備高原都市周辺部ではまず見かけることのないトチノキだが,岡山県北の森林公園や蒜山に行くと大木を見ることができる。県北では,ブナ,ミズナラなどと並ぶ主要な落葉高木である。吉備高原都市でも,高原をイメージして街路樹に用いられているが,暑さと乾燥のためか…やはり元気がない。 9月下旬に訪れた森林公園では,トチノキの大木がたくさんの果実を実らせ,風が吹くたびに,ポトリ,ポトリと落としていた。光沢のある大型の果実は,子ども達に大人気で,競い合って拾われていた。夜になると齧歯類たちがこれを狙って集まるのだろう。 |
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H15.11.16 岡山県吉備中央町 | H15.11.16 岡山県吉備中央町 |
頂芽(ちょうが)。芽鱗(がりん)を樹脂でおおい中の大切な芽を冬の寒さから守っている。 さわるとべとつく。 |
たいへん大きい葉痕(ようこん)がある。維管束痕は5〜9個。 |
●見分けるポイント●
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
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