ウコギ科ウコギ属コシアブラ(ゴンゼツノキ,ゴンゼツ),学名:Eleutherococcus sciadophylloides,かのんの樹木図鑑
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 ウコギ科 ウコギ属】  Eleutherococcus sciadophylloides
  コシアブラ  
【 漉し油 】   別名 /ゴンゼツノキ,ゴンゼツ
 ●落葉高木
 ●高さ:5〜20m
 ●花期:8〜9月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州 (日本固有種)
参考文献:「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P664
2008.6.8 岡山県吉備中央町
葉は互生(ごせい)。大型の掌状複葉(しょうじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は5枚つき,先端は尖り,基部はくさび形で短い軸を有する。縁には芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)がある。葉柄(ようへい)は長く,クモ毛を有する。脈上や葉腋(ようえき)に短毛がある。葉の質は薄い。
H15.6.5 岡山県加賀郡吉備中央町 H15.6.5 岡山県加賀郡吉備中央町
葉は枝先に束生状につく。トチノキに似て見えるが,トチノキの小葉には軸がないなどの違いがある。
2005.8.21 岡山県「大平山」 2005.8.21 岡山県「大平山」
枝先に複数の散形花序(さんけいかじょ)を出す。とても高いところで花を咲かせるのでなかなか撮影できない。 雄しべは5個,雌しべは1個。花弁は5個あり反り返っていて目立たない。
2005.10.24 岡山県高梁市「大平山」 2009.8.24 岡山県加賀郡吉備中央町
2011.10.16 岡山県加賀郡吉備中央町
まだ熟していない液果。熟すと黒紫色になる。タカノツメよりはやや小振り。
H15.6.28 岡岡山県加賀郡吉備中央町 H17.1.30 岡山県加賀郡吉備中央町
樹皮(じゅひ)は灰白色でなめらか。楕円形の皮目がまばらにある。 短枝(たんし)に付く冬芽。タカノツメに負けないくらい「鷹の爪」っぽいが,やはり,芽鱗(がりん)の赤味や,維管束痕の数はコシアブラだ。
H17.1.29 岡山県加賀郡吉備中央町
大きな頂芽(ちょうが)をつける。葉痕(ようこん)はV字形で横に長く,頂芽を取り囲むようにつく。
タカノツメと似ているが,タカノツメよりも芽鱗(がりん)が赤味を帯びている印象がある。また,維管束痕
(いかんそくこん)は,タカノツメが5〜9個なのに対して,コシアブラは11〜16個と多いのが特ちょう。
2010.4.24 岡山県加賀郡吉備中央町
展開する新葉。新葉はテンプラにするとほどよい苦みがあり美味。最近は,タラノキと並んで,青空市などでもよく見かける。
吉備高原の落葉樹林で掌状複葉をもつ樹木の代表格が,コシアブラとタカノツメ。しかし,よく観察すると区別は簡単。 
・小葉5枚が,コシアブラ。3枚がタカノツメ。
・葉はコシアブラの方が大型。ひとつひとつの小葉も,コシアブラのほうがふつう大きい。
・葉の付き方は,ともに互生だが,タカノツメは短枝に束生状につく。
名の由来
「コシアブラ」の名は,かつて,樹脂をこして,「金漆(こんぜつ)」という鉄のさび止めにする塗料をつくっていたことによる。別名の「コンゼツノキ」もこれによる。
岡山県情報
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