モクセイ科イボタノキ属ネズミモチ,学名:Ligustrum japonicum,by.かのんの樹木図鑑
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 【モクセイ科 イボタノキ属】  Ligustrum japonicum   
  ネズミモチ  
【 鼠黐 】   別名 / タマツバキ 
●常緑小高木
●樹高:2〜6m
●花期:6月
●果期:11〜12月
●分布:本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑5樹に咲く花合弁花・単子葉・裸子植物」(山と渓谷社)P282
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P195
葉身8p,葉柄1p,幅3.5p
葉は対生
(たいせい)。葉身は,楕円形から広卵状楕円形で長さ4〜8cm。全縁(ぜんえん)。側脈は不明瞭で表面よりもむしろ裏面から見た方が確認しやすい。同属の中国原産トウネズミモチは,光にかざすと脈が透けて見えるが,ネズミモチではそのようなことはない。主脈は裏面に隆起する。両面とも無毛。
図鑑によっては,葉の最も幅の広いところが中央部なのがネズミモチ,基部に近いところなのがトウネズミモチとしているものもあるが,ネズミモチでも基部が幅広なものも普通に見られ,一概に言えないように思う。光にかざすのがもっとも分かりやすい。
H15.6.25 岡山県吉備高原 H15.6.25 岡山県吉備高原
H16.11.20 岡山市「池田動物園」
葉裏から日にかざした様子。同属のトウネズミモチと異なり,側脈はほとんど透けない。
H15.6.25 岡山県吉備高原 H16.6.2 岡山県「護国神社」
新枝の先から,円錐花序をだす。写真はまだつぼみ。 花冠(かかん)は,4裂する。雄しべが2個あるのがよく見える。
H16.6.2 岡山県「護国神社」
H14 岡山県長船町「美しい森」 H16.12.18 岡山県吉備高原
果実(かじつ)は,長楕円形で,直径約8〜10mm。。9月頃から翌年2月ごろに黒紫色に熟す。同属のトウネズミモチは,もっと球形に近いので区別できる。
2010.1.24 岡山県吉備中央町
若い枝には粒状の白い隆起点がある。
2010.6.7 岡山県加賀郡吉備中央町
樹皮は平坦で灰褐色。皮目(ひもく)が目立つ。
見どころ
くらべてみよう!「ネズミモチとトウネズミモチ」
名の由来
果実の形と色がネズミの糞に似ているモチノキの意。「モチ」と付くがモチノキ科ではない。
岡山県情報
暖地の山地や丘陵地の常緑樹林内に自生し,朝鮮半島,台湾,中国大陸にも分布する。(中国大陸南部原産に近縁種のトウネズミモチがある)
岡山県内では,南部から中部にかけて分布。
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