ミズキ科ハナイカダ属ハナイカダ,学名:Helwingia japonica,by.かのんの樹木図鑑
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 ミズキ科 ハナイカダ属】   Helwingia japonica
  ハナイカダ 
【 花筏 】 別名/ママッコ,ママコノキ(継子の木),ヨメノナミダ
 ●落葉低木
 ●高さ:1〜3m
 ●花期:4〜6月   (雌雄異株)
 ●果期:8〜10月
 ●分布:北海道(南部),本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P660
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P385

H15.9.21 岡山県「自然保護センター」 H15.9.21 岡山県「自然保護センター」
葉は互生(ごせい),葉身は広楕円形,長さ3〜16p。葉の表面には光沢があり,縁には芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)が目立つ。主脈(しゅみゃく)上に花序の痕跡が残っている。主脈は,花序の痕跡までは太くなっている。これは,花軸と主脈が合着(がっちゃく)したため。
H16.11.13 岡山県「宇甘渓」
うら面も無毛。葉柄が比較的長く,みずみずしい感じがする。 芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)は特徴的。
H17.4.25 岡山県「宇甘渓」 H17.4.25 岡山県「宇甘渓」
雌雄別株。写真は雄株。葉の主脈上に数個の雄花をさかせている。雄花はこのように複数個つくが,雌花は通常は1個ずつつく。 雄花。雄しべは3個ずつ確認できるが,4個のこともあるという。花弁は緑色で3〜4個ある。
H16.5.2 岡山県「自然保護センター」 2007.5.5 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
雌花。花柱は3裂することが多いらしいが,写真のように4裂することもある。 花粉まみれになったクロヤマアリ。アリも花粉を媒介しているのだろう。
H15.6.29 岡山県「自然保護センター」 2005.7.21 岡山県「宇甘渓」
雌花が終わり,果実ができはじめている。 ツヤのある黒色の果実をつける。味は渋くてまずいとのこと。しかし,葉の上にわざわざのせるのは,緑色の葉をバックに果実を引き立たせるためだろう。
H16.12.12 岡山県「自然保護センター」
独特な色をした幹。見分ける際のポイントにもなる。
H16.12.12 岡山県「自然保護センター」 H16.3.23 岡山県「宇甘渓」
冬芽。赤褐色で無毛。
2008.4.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 2010.3.28 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
新葉の展開。新葉にはすでに蕾がついている。
見どころ
ナギイカダは,地中海原産のユリ科の常緑小低木。葉状枝の上に果実がのる姿がハナイカダと似て見える。しかし,ナギイカダの葉のように見えるのは葉状に変化した枝である。
●若葉は山菜となる。
名の由来
葉を筏(いかだ)に,花を筏を操る筏師に見立てた名とされる。2)
岡山県情報
山地の沢沿いやや湿った林内に自生する。岡山県内では,中部から北部にかけて分布する。
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