ミカン科キハダ属キハダ,学名:Phellodendron amurense,かのんの樹木図鑑
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 【ミカン科 キハダ属】  Phellodendron amurense
   キハダ  
【 黄膚 】   別名/ヒロハノキハダ
 ●落葉高木
 ●高さ:20m
 ●花期:5〜7月(雌雄別株)
 ●果期:9〜11月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社<山溪ハンディ図鑑4>,2001年,P240
(2) 千葉喬三監修,岡山の樹木,山陽新聞社,1989年,P149
(3) 奥田拓男著,岡山の薬草,山陽新聞社,1982年,P114

H15.10.25 岡山県吉備中央町「21世紀の森」
ミカン科の落葉高木であるキハダは,岡山県内では県北の自然林,二次林などで普通に見られる種。ミカン科を対象としたアゲハチョウの仲間の重要な食草でもある。
2012.8.29 岡山県新見市「雄山雌山」
葉は5〜13枚の小葉からなる奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で対生(たいせい)する。
小葉は卵形で縁には鈍鋸歯
(どんきょし)がある。
H15.6.3 岡山県吉備高原「21世紀の森」 H15.6.3 岡山県吉備高原「21世紀の森」
枝先に円錐花序を出し,黄緑色の小さな花を多数つける。
H15.7.22 岡山県吉備高原「21世紀の森」 H16.12.23 岡山県吉備高原「21世紀の森」
樹皮は灰白色〜黒褐色で縦に浅く裂ける。樹皮の外側は淡い黄褐色で厚いコルク層からなり,これを剥いだ内部は鮮やかな黄色で,なめると苦い。
H15.7.22 岡山県吉備高原「21世紀の森」 H15.10.25 岡山県吉備中央町「21世紀の森」
直径約1pほどの球形の,核果(かくか)をつける。熟すと黒色になる。 ひさしぶりに「21世紀の森」を訪れてみた。キハダの下にたくさんの果実が落ちていた。果柄(かへい)ごとばっさりと落ちていて,手にとると柑橘系のかおりがただよう。
H17.1.14 岡山県「半田山植物園」
冬芽の様子。冬芽は落葉まで葉柄に覆われているので,これを葉柄内芽という。まわりにぐるりとあるのは葉痕(ようこん)。
ニガキ科のニガキPicrasma quassioidesと葉の感じがよく似ているが,ニガキの葉は互生。
コルク層をはいだ樹皮を黄柏(おうばく)という。夏に樹皮を剥ぎ取り,日干しした後,叩いてコルク層を剥がし,甘皮を粉末にして生薬とする。
下痢,消化不良,食欲不振に用いられる。
名の由来
キハダの名の由来は,樹皮を剥ぐと鮮やかな黄色を帯びた内皮が見えることによるが,同じような名の由来をもつのがアオハダ Ilex macropoda 。アオハダはモチノキ科の落葉高木で,樹皮を剥ぐと緑色の内皮が見える。
岡山県情報
県北部の山地に多い。
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