マメ科サイカチ属サイカチ、学名:Gleditsia japonica、かのんの樹木図鑑
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 マメ科ジャケツイバラ亜科サイカチ属】 学名 : Gleditsia japonica
  サイカチ  
【 −− 】   別名 / −−
 ●落葉高木
 ●高さ:20m
 ●花期:5〜6月 (雌雄同株)
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,p122
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2004.11.21 岡山県「池田動物園」
岡山県の池田動物園には,このようなサイカチの大木が4〜5本ある。自生かどうかは不明。
2004.11.21 岡山県「池田動物園」 2004.11.21 岡山県「池田動物園」
樹皮(じゅひ)は皮目(ひもく)が多いが,老木になると写真のように縦割れが目立つ。
2004.11.21 岡山県「池田動物園」 2004.11.21 岡山県「池田動物園」
太い幹にも上の写真のような刺がある。これは枝が変化したもので,途中で枝分かれしており,非常に堅くて鋭い。うっかり体当たりでもすれば,大けがをしそうである。
草食動物からの食害を避けるために発達したと考えられる。イイギリ科のクスドイゲもよく似た棘を発達させている。
短枝(たんし)につく葉は偶数羽状複葉(うじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は6〜12対ある。
長枝
(ちょうし)につく葉では,2回偶数羽状複葉になる。
2004.11.21 岡山県「池田動物園」 2004.11.21 岡山県「池田動物園」
小葉(しょうよう)のアップ。表面には光沢がある。葉軸には溝が見られる。
うら面の様子。主脈(しゅみゃく)のみがうら面に少し隆起している。無毛のようだ。
2012.9.9 岡山県「池田動物園」
2004.11.21 岡山県「池田動物園」 2004.11.21 岡山県「池田動物園」
豆果は長さ20〜30pもあるビックサイズだが,意外なほどぺらぺらで,中の種子も薄くて小さい。
数個がつながったまま地面に落ちていることもある。
2007.3.10 岡山県「池田動物園」
種子。長さ約1p、光沢がある。
種子にはサポニンが含まれ,薬として利用されてきた。
また,果実(鞘)を水にいれて揉むと次第にぬめりが出て泡立つことから,ムクロジ、エゴノキの果実などとともに石けんとして利用されてきた。サポニンには界面活性作用があるということだが、経口毒性もあるので注意が必要。
名の由来
「漢薬名の皀角子(さいかくし)、または古名の西海子(さいかいし)がなまったもの」という説がある。
岡山県情報
岡山県内全域の渓谷、河原、河岸、水辺などに生育している。多くは見かけない。
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