カエデ科カエデ属メグスリノキ,学名:Acer maximowiczianum,かのんの樹木図鑑
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 【カエデ科 カエデ属】 Acer maximowiczianum
または,Acer nikoense
  メグスリノキ 
【 目薬の木 】 別名 /チョウジャノキ,ミツバカエデ
●落葉高木
●高さ:10〜15m
●花期:5月
●果期:8〜10月に熟す
●分布:本州(宮城・山形県以南),四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P386
(2) 狩山俊吾著,岡山県の樹木図鑑,倉敷市立自然史博物館,2009年,P53

2011.11.3 岡山県高梁市川上町
H15.6.3 岡山県「21世紀の森」
葉は対生(たいせい)。3出複葉,頂小葉は楕円形で,長さ5〜12p。縁には不揃いな波状の鋸歯がある。側小葉の基部は左右不同。葉柄には開出毛(かいしゅつもう)が多い。
表面は初め毛があるが,後に無毛になる,裏面には灰褐色の粗毛が密生する。
2012.4.28 岡山県高梁市川上町
雌雄別株(しゆうべっしゅ)。写真は雄株。葉の展開と同時に淡黄色の花をつける。花序は散形(さんけい)状。ミツデカエデは総状花序。
2005.4.29 岡山県「21世紀の森」 2005.11.19 岡山県「21世紀の森」
翼果(よくか)。果皮は厚くて堅いと図鑑にはあるが,確かに子房のふくらみが他のカエデの仲間よりも大きい。翼(よく)の開き加減が図鑑よりも狭い気がするが,個体差だろうか。
H16.12.23 岡山県「鳴滝森林公園」 H15.6.3 岡山県「21世紀の森」
樹皮(じゅひ)は,灰褐色だが,成木ではたてにさける。
H16.12.23 岡山県「鳴滝森林公園」
枝先には,頂生側芽(ちょうせいそくが)をともなった頂芽(ちょうが)がつく。側芽(そくが)は対生(たいせい)する。
H16.12.23 岡山県「鳴滝森林公園」 H16.12.23 岡山県「21世紀の森」
こちはら,「21世紀の森」にあるメグスリノキ。同じ種類の樹とは思えないほどこちらは無毛に近い。いずれの樹も植裁なので,園芸種の可能性も否定できないが…。
2011.11.3 岡山県高梁市川上町
ミツデカエデ(Acer cissifolium)も本種と同じく三出複葉だが,下表の特徴などにより区別できる。
小葉の鋸歯 花序 冬芽の芽鱗 毛の様子
ミツデカエデ 欠刻状 総状 2対 脈腋に毛が密生
メグスリノキ 不規則な波状 散形状 8〜15対 葉柄や枝が毛深い
名の由来
かつて樹皮や,葉を煎じて目を洗ったことから「目薬の木」。
別名のチョウジャノキは,「蝶々の木」の転訛といわれている。おそらく三出複葉を,昆虫のチョウに見立てたのであろう。
岡山県情報
岡山県では,北部から西部にかけて分布する。
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