ジンチョウゲ科ガンピ属ガンピ,学名:Diplomorpha sikokiana,by.かのんの樹木図鑑
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 ジンチョウゲ科ガンピ属】 学名 :Diplomorpha sikokiana
  ガンピ 
【 雁皮 】   別名 / カミノキ(紙の木) 
 ●落葉低木
 ●高さ:1〜2m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州(北陸・東海地方以西),四国,九州 ※日本固有種
参考文献
1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P596
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P279

2011.6.27 岡山県高梁市「臥牛山」
葉は互生(ごせい)。葉身は1.5〜8pで,卵形。両面とも伏した毛が多いが,特に裏面には密生している。葉柄(ようへい)は短く,毛が密生する。
2011.6.27 岡山県高梁市「臥牛山」 2011.6.27 岡山県高梁市「臥牛山」
幼木。 樹皮は灰褐色。本年枝には伏した毛が多い。
2012.6.17 岡山県高梁市「高梁美しい森」
2011.6.27 岡山県高梁市「臥牛山」
果実は,長さ5〜6oの棒状。熟すのは9〜10月。白い毛が密生している。
2011.10.23 岡山県加賀郡吉備中央町
若木の樹皮。成木では光沢がありサクラの樹皮に似ている。
本年枝の分枝 葉の並び方 花のつき方
ガンピ 本年枝はふつう分枝しない 葉が2列に並ぶ 花は円錐状につく
コガンピ 本年枝は多数分枝する 葉がらせん状に並ぶ 花は頭状につく
名の由来
近世以降,ミツマタ,コウゾと並ぶ和紙の主要原料。ただし,栽培が困難であるため野生のものを使用するため大量生産はできない。ガンピの樹皮繊維はきめ細かいため良質の和紙原料となり,これで作られた和紙を「雁皮紙(がんぴし)」と呼ぶ。「雁皮紙」は,古名「斐紙(ひし)」,その原料が「紙斐(かみひ)と呼ばれ,「かにひ」になり,訛って「ガンピ」となった(松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)より)
名塩(なじお)雁皮紙(兵庫県西宮市),加賀雁皮紙(石川県),越前和紙(福井県)が特に有名。
岡山県情報
岡山県内では中部から南部にかけてふつうに見られる。
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