イチイ科カヤ属カヤ,学名:Torreya nucifera,かのんの樹木図鑑
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【イチイ科 カヤ属】 | Torreya nucifera | |
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【 榧 】 別名 /ホンガヤ(本榧),カエ,カヤノキ(榧の木) 英名 /Japanese Torreya |
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●常緑高木 ●高さ:20〜35m ●花期:4〜5月 ,雌雄異株 ●球果:翌年9〜10月 ●分布:本州(宮城県以西),四国,九州 |
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参考文献 1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P660 2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P425 |
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雄花は淡黄色をした長さ1pほどの楕円状で,2年枝の葉腋に付く。雌花は緑色の卵形で,新枝の頂部に群がる2)。 イヌガヤと分布域が重なり,同じ場所にもよく見られる。図1はイヌガヤ(Cephalotaxus harringtonia),葉は3〜5pとカヤよりもやや大きく,柔らかく握っても痛くない。裏面の気孔帯は太い。図2はカヤ,葉は2〜3p,堅く,先端は針状で,握ると痛い。裏面の気孔帯は細い。 吉備高原でよく見かける似た3種の比較(カヤ・イヌガヤ・モミ) ![]() |
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図1 | 図2 |
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材は緻密で独特の芳香があり,風呂桶,碁盤,将棋盤などに用いられる。特に,碁盤・将棋盤はカツラ,イチョウのほか北米産のスプルース材などが出回っているが,カヤは最高級品とされる。 かつては,種子から灯火油を採取した。また,種子は炒って食用にできる。(2) |
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「カヘ」(古名)が変化したもの。葉を燻して,蚊を追い払う「蚊遣り(かやり)」に使ったことに因む2)。 | |
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内陸に自生する常緑針葉高木,朝鮮半島にも分布する。 岡山県内では,中部の吉備高原に分布の中心があり,北部にかけて分布する。 |
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