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 イヌガヤ科 イヌガヤ属】   Cephalotaxus harringtonia
  イヌガヤ 
【 犬榧 】   別名 / ヘダマ,ヒノキダマ,ヒビ,ヒビノキ
 ●常緑低木〜小高木
 ●高さ:5m
 ●花期:3〜4月 (雌雄異株、まれに同株)
 ●種子:翌年9〜10月
 ●分布:本州(岩手県南部以南),四国,九州
参考文献
「樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物」(山と渓谷社) P660
「葉で引く 四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社) P424
葉身3.5p,幅3o (05/01/23 宇甘渓)
葉は互生し2配列するが,主幹の葉はらせん状につく。先端はするどく尖っているが,ほとんど痛くないので,カヤとの区別は容易。葉裏には,2本の気孔帯(きこうたい)があるが,際だって白くはない。
H16.3.23 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 H16.3.23 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
はじめカヤを思い浮かべたが,触ってみるとカヤほど痛くはなかった。(痛くないことはないが…) 葉先の様子。鋭くとがっている。
H16.3.23 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 H16.3.23 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
葉裏には白い気孔帯(きこうたい)が目立つ。カヤよりははるかに幅が広い。 枝先の雌花か…?
2005.4.25 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 2008.4.5 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
雌花は枝先につくのだが…
雌花なのか,芽が展開しているのか,観察不足でよく分からない。
樹皮は茶褐色、縦に裂けて剥がれ落ちる。吉備中央町では写真のように太い幹に成長したものはなかなか見かけない。
2006.3.18 岡山県「宇甘渓」 2005.4.25 岡山県「宇甘渓」
雄花序。前年の葉腋(ようえき)から下向きにつける。右は左よりも開花が進んだ状態。
2007.10.14 岡山県立森林公園
ツヤのある明褐色に成熟した種子。外種皮は肉質。割ると淡いヤニの香りが漂う。甘みがあり食べられるらしい。写真は、イヌガヤの変種、ハイイヌガヤ Cephalotaxus harringtonia var. nana。多雪地帯に多く、幹の下部が地面を這い、先端が斜上する。葉もイヌガヤよりも小型。

●見分けるポイント●

  1. カヤ Torreya nuciferaの葉先は,非常に痛い。それに比べると,イヌガヤの痛みは知れている。イチイ Taxus cuspidataにいたっては,ほとんど痛くない。分類上はカヤはイチイ科。
     
  2. カヤ Torreya nuciferaは,葉の裏の気孔帯(きこうたい)が,明らかに細いのがわかりやすい特ちょう。イヌガヤは,それに比べるとかなり広い。
     
  3. 吉備高原でよく見かける似た3種の比較(カヤ・イヌガヤ・モミ)
    →比較写真
     
  4. 生け花に多用されるチョウセンマキ Cephalotaxus Harringtonia f. fastigiataは、イヌガヤの園芸品種。
●豆知識●
  1. 植物名につく「イヌ(犬)」は「役に立たない」という意味をもっていることが多い。イヌガヤも,やはりそうで,カヤに似ているが役に立たないという意味。材質も異なるのかも知れないが,カヤが30m近く育つのにたいして,イヌガヤはせいぜい5mぐらいにしかならない。
    ちなみに,カヤは,将棋盤,碁盤などの最高級の材として珍重されている。
●備 考●
  1. 吉備高原都市周辺では,やや日陰や,谷筋などでごく普通に見かける。岡山県下でも全域に自生するようだ。県北では多雪地帯に分布するハイイヌガヤが自生する。(参考:岡山県野生生物目録2003)

(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

 


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