スイレン科オニバス属オニバス，学名：Euryale ferox

スイレン科オニバス属オニバス，学名：Euryale ferox，かのんの樹木図鑑
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H15.10.19　岡山県自然保護センター
葉の表面には不規則なしわがある。葉は大きなものでは，直径が２ｍに達する。ハスのように水上に葉柄を伸ばすことはない。

H16.6.6　岡山県自然保護センター

H16.6.6　岡山県自然保護センター
葉の軸を下に引くと，葉の割れ目が閉じて漏斗状になる。浮葉植物（ふようしょくぶつ）は葉を沈めないように様々な工夫をしている。


水上に咲かせた花は，昆虫により花粉が媒介されるが，オニバスは水中にも多数の閉鎖花をつけ，自家受粉する。上の写真は閉鎖花。花は咲いていないが，中には種子が育っている。

H15.11.2　岡山県自然保護センター
①種子は浮力のある紫色の斑点のあるゼリー状の膜に覆われており，水面を浮遊する。 ②ゼリー状の膜が腐れてなくなると，種子は浮力を失い沈む。 ③春になると水底で発芽し，水面を目指す。種子の中には５～６枚の葉をつける栄養が入っている。

岡山県内に自生するスイレン科の植物

葉や萼，果実などに鋭い刺があるのを鬼に擬えたとされる。

岡山県内では南部のみに自生し，岡山県版RDBで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

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