シソ科タツナミソウ属ヤマタツナミソウ,学名:Scutellaria pekinensis var. transitra,かのんの樹木図鑑
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ヤマタツナミソウ

シソ科 タツナミソウ属                     多年草
学名 : Scutellaria pekinensis Maxim. var. transitra
      (Makino) H.Hara
( 山立浪草 ) 別名/ −− 
花 期 5〜6月
分 布 北海道,本州,四国,九州
生育地 山地の木陰
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P137
(2) 佐竹義輔ほか編,日本の野生植物 草本V合弁花類,平凡社,1981年,P75
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

▲花は青紫色で,タツナミソウのようには立ち上がらず,約60度の角度で斜上する。(上の写真のものは約30度ぐらいに見える)
上唇は先端付近で膨れ上がる。下唇は上唇よりも長い。
▲花筒には,腺毛が密生している。雄しべは4個あり,上唇の下面に密着するように斜上している。
長く突き出た下唇は,昆虫の着地点となり,葯(やく)は昆虫の背面に花粉をつけるのにちょうどよい位置にある。
▲花が脱落した後の様子。何とも不思議な形をしている。
図鑑の記述によると「萼の開口部は全縁で,花が終わると口を閉じ,上唇は背にふくらみがあり,分果が熟すと離れて落ちる。」そうである。
▲葉は対生(たいせい)。葉は葉柄があり,縁には粗い鋸歯(きょし)がある。葉脈は裏面に隆起し,脈上には粗い毛が多い。
2013.6.8 岡山県加賀郡吉備中央町「宇甘渓」
タツナミソウ属には似たものが多く,見分けるのに苦労する。
ヤマタツナミソウの特徴は,直立せず,約60度の角度で斜上する花筒であろう。
名の由来
丘陵の林縁や草地に生育するタツナミソウに対して,山地の木陰に生育することによるのであろう。
岡山県情報
岡山県中部を中心に全域に広く分布するようだが,私はまだこの場所以外では見たことがない。
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