シソ科トウバナ属イヌトウバナ,学名:Clinopodium micranthum,かのんの樹木図鑑
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イヌトウバナ

シソ科 トウバナ属                          多年草
学名 : Clinopodium micranthum H.Hara
( 犬塔花 ) 別名/−−
花 期  8〜10月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山地の木陰
参考文献
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P148
(2) 林弥栄監修,野草見分けのポイント図鑑,講談社,2003年,P265
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年


2012.8.21 岡山県高梁市川上町
山地の木陰に生え,高さは20〜50pになる。葉は対生(たいせい)し,葉身は長さ2〜3pの卵形〜狭卵形。縁には粗い鋸歯(きょし)がある。葉裏には脈上に粗い短毛がある。腺点が多数ある。
2012.8.21 岡山県高梁市川上町
先端に花穂(かすい)を伸ばし,唇形花(しんけいか)をつける。花冠は淡い紅色を帯びた白色で,長さは5〜6o。萼(がく)は先端が5裂し,長毛が密生する。
2005.9.20 岡山県「宇甘渓」
宇甘渓の木陰で見かけた。
名の由来
トウバナは「塔花」と書くように,花穂を塔に見立てたのだろう。「イヌ(犬)」は「役に立たない物」を示すことが多いが,この場合はトウバナにさほど有用性があるようには思えず,当てはまらないように思う。
岡山県情報
岡山県内に自生するClinopodium属
和名 学名 主な特徴 生育環境
クルマバナ Clinopodium chinense var. parviflorum 花は淡い紅色
萼は紅紫色,毛あり
山地の草原
ヤマクルマバナ Clinopodium chinense var. shibetchense 花は白色
萼は白色,長毛が密生
湿った草地
トウバナ Clinopodium gracile 花は淡い紅色
萼に短毛あり
湿り気のある田の畦・道端
イヌトウバナ Clinopodium micranthum 花はやや紫色を帯びた白色
萼に長毛が密生
山地の木陰
ヤマトウバナ Clinopodium multicaule 花は白色
萼に短毛がまばら
山地の木陰
引用文献:岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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